白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らし

現在はDC郊外のNorth Bethesdaで暮らしています。10年後には忘れてしまっている日々の備忘録です。

第17館:National Museum of African American History and Culture

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3か月前にTimed Passをインターネットで入手し、ついに話題のアフリカンアメリカン博物館に行ってきました。平日なのに博物館の外も中も人でごった返していました。Yayoi Kusama展みたいに並ぶのかなぁと思っていましたが、とくに並ぶこともなくあっけなく入ることができました。入った入口がよかったのかもしれません。Consititution Ave側の入口だと、空いていました。

中に入ってみると、鑑賞して疲れ果てた人々が玄関ホールにたむろっています。ほかのスミソニアンでは見かけない光景です。いったん出ると再入館できないからかもしれないです。

さて、こちらの博物館は地下に常設展示があります。まずエスカレーターで地下1Fに降りて、そこからは大きなエレベーターに乗って地下2Fに直行します。この構造を知らずに入館したのですが、ヒトの流れについていくと自然にたどり着くことができます。

地下の常設展の展示内容は、想像以上に、重く、つらく、痛ましい内容でした。

奴隷としてアフリカから誘拐されアメリカに連れてこられ、想像を絶する重労働と非人間的な扱い。彼らの犠牲はアメリカ南部だけではなく、全米の発展の礎だったこと。

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憲法の文章と現実の矛盾。ジェファーソンは建国の父の一人ですが、有色人種に対する発言は衝撃的でした。私は「Men」という点にもいつもひっかります。

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そして奴隷解放を大義とした南北戦争が北軍勝利で終わったあとも奴隷解放がすぐにすすんだわけではないこと。

その後の2度の大戦での扱い。

戦後の市民権運動黎明期の惨劇。とくにEmmett Tillの展示は、読めば読むほどもうどうしようもなく気持ちが沈み、どよーんとする一方でした。

そして市民権運動の名もなき市民たちの勇気と悲劇。Rosa Parksの衣装やGreensboroのランチカウンターの一部が展示されていました。

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そして現在。ここまでの展示を見てきて、オバマ氏が大統領に就任したのは万感の出来事だったんだろうなぁ、と改めて感じました。しかしながらまだ出口が見えているわけではないことを訴えるビデオが最後に上映されていて、心を強く揺さぶられました。

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感受性が豊かな人であれば、つらすぎて途中で休憩しないと気分が滅入ってしまい、見続けられないとおもいます。そんなときにはこの広場で一息つくのがぴったりです。

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なぜ上から水が落ちてきているんだろう、と思ったら、これはMartin Luther King Jr 牧師の言葉をモチーフにしているからなのです。

"We are determined ... to work and fight until justice runs down like water, and righteousness like a mighty stream"

この具現化にグッときました!

 

全般として、中のつくりと展示は非常に凝っていて、見応えがあります。私の場合、見応えがありすぎて見続けるのがつらく、1度の見学ではとても全部を見切れませんでした。

見学者の数は多く、遠足で来ている中高生も大量にいます。熱心に見学している人も人種に関係なく多くいました。他のスミソニアンとは、見学者の熱心さが少し違うように感じました。ミュージアムショップも入場制限がかかるくらいの人混みで、開館からもうすぐ1年ですが、まだまだ人気は衰えていないようです。

この展示内容を考えて実現した人々の熱意と労力は、とてつもなく膨大だったと思います。それに呼応するかのように、見学者がそれぞれの思いを胸に熱心に展示を見学している様子をみると、改めてアメリカの大きさを感じました。

 

洗車@Flagship Car Wash Center

冬も過ぎたことだし、そろそろちゃんと洗車しておきたい、ということで、初めて洗車場に行ってきました。

行ってきたのは近所のFlagship Car Wash Center。ここはセルフ洗車と機械洗車が選べます。今回は機械洗車をしてもらってきました。

機械洗車をしてもらうには、看板の指示に従って車を進めていきます。

看板の指示を見ていると「車のエクステリアだけ or 車の外と中の両方」で進むレーンが異なっています。今回は豪華に「車の外と中の両方」を掃除してもらいたかったので、指定されたレーンを徐行しつつ進んできます。

すると下の写真のような、パラソルの下にお兄さんたちがいるところにたどり着きます。

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ここで、おにいさんにどのコースにするのか聞かれるので、「Ultimate Wash」という最上級コースをお願いして、キーを渡して店舗の中にあるキャッシャーに向かいます。ちなみにこのコースは約23ドルです。自分でギアをニュートラルに入れる、ということもなく全部お任せでした。

私が洗車に行ったのはメモリアルデーの午前10時前。まだ人々は行楽中なのか、機械洗車を待つお客さんは誰もいなくて、施設を独り占めでした。待ち時間が全くなかったおかげで、お店の中で支払いをしているうちに、洗車は終わってしまいました。ちなみにお店のガラス越しに自分の車が洗車されている様子を見ることができます。最後に3人がかりで車の中を磨いて車の外を吹いてくれました。タイヤも窓も、車の中も、マットの下も、何もかもがピカピカに仕上がっていました。想像以上にきれいになったので大満足です。

 

 

大興奮のBarnes Foundation@フィラデルフィア

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今回のフィラデルフィア旅行は、Barnes Collectionを見るのが最大の目的でした。入館は原則として事前予約制です。当日券もあるそうでしが、入場者数制限もあるので、繁忙期には予約していったほうが無難だと思います。

初めての鑑賞だったので、Docent Tourにも申し込み(入館料込みで一人$45)、Valet Parkingも事前に予約し($20)、万全の体制で臨みました。

10時開館なので、10分前くらいに到着するようにいったところ、人もまばらでValet Parkingにも一番ノリでスムーズに入館することができました。

ちなみにValet Parkingは美術館の車寄せのところで担当の人に車を渡します。どこに車を駐車するのかぁとおもってみていると、なんと車寄せのスペースに車をどんどん並べていきます。遅い時間に来るとスペースがなくなってしまうのではないかと思いました。

さて、念願のBarnes Collection。館内は写真撮影禁止なのでむしろじっくりと絵画や美術品の鑑賞に集中することができます。とにかくとんでもない量のRenoirCezanneMatisse。もう、とにかく、とんでもない量です。圧倒されます。そして、その合間を縫ってPicassovan GoghEl GrecoHenri RousseauModigliani、Utrillo。「合間」扱いされているこれらの絵画も、普通なら1枚あるだけでもとんでもないことなのに、すごい頻度で展示されています。

しかも何よりすごいのが、これらの絵画の配置方法です。Dr. Barnesがこだわり抜いた配置はとにかく斬新で、凝りに凝っています。こんな展示は未だかつて観たことがありません。個人として美術品を収集しているメリットが圧倒的に発揮されています。原則として、絵画と美術品は壁一面の中で対照になるように配置されています。その詳細を言葉で説明したいのですが、長くなるうえにうまく表現できないところがもどかしいところです。ピカソの絵とモディリアーニの絵を対照的に並べているのも面白いですし、同じようなモチーフをセザンヌとルノアールが描いているを対照的に見せるのも面白いですし、下をのぞき込んでいるルノアールの絵の下にはチェストとボウルを配置したりと遊び心満点です。

 

もうとにかく圧巻です。Dr. Barnesの慧眼と審美眼にはただただ敬服するのみで、美しさと遊び心にすっかり魅了されました。いつかフィラデルフィア近郊に行くことがあれば、Barnes Foundationにもまた必ず立ち寄りたいと思いました。

ベンジャミンフランクリン博物館@フィラデルフィア

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ユダヤ人歴史博物館とは対照的に、Benjamin Franklin博物館は家族連れで賑わっていました。

Franklinは何をした人なのか良く知りませんでしたが、印刷業で成功し、東海岸の郵便網も整備し、独立戦争のときにフランスの支援取付に成功し、しかも発明家でもあったそうです。Founding Fathersの一人でもあります。お酒をたくさん飲み、食べすぎ気味だったそうです。

そういえば、DCにはFounding Farmersというレストランがあり、おいしくて雰囲気もよいのでいつも大賑わいなのですが、この店名はFounding Fathersに由来するダジャレなのかな、と思いました。

ユダヤ人歴史博物館@フィラデルフィア

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Independence HallやLiberty bellのあたりは緑が多くてホッと一息、といいたいところですが、Memorial Day Weekendなのでとにかく人・人・人。自由の鐘を見るのにも長蛇の列で、Independence Hallのツアーチケットも完売でした。


というわけで、これらの名所はあきらめて、近くにあるユダヤ人歴史博物館とベンジャミンフランクリン博物館に行くことにしました。


ユダヤ人歴史博物館には、ユダヤ人の歴史が詳しく紹介されていました。ユダヤの歴史については全く詳しくなかったので、初めて知ることばかりで勉強になりました。中は思った以上にガラガラでしたが、見学に来ている人はとても熱心に展示を見ていたのが印象的でした。

 

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フィラデルフィアへ小旅行

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フィラデルフィアに小旅行に出かけてきました。Google Mapsでは車で2時間30分とのことでしが、実際に行ってみるとMemorial Day WeekendのせいもあってI95で渋滞が発生し、結局4時間くらいかかりました。遠い・・・。

DCからフィラデルフィアに着くまでに有料道路は2か所ありました。EZ Passを持っていないため現金精算できるブースに並ぶ必要があるのですが、そこに並ぶのがとにかくカオスで一苦労でした。費用はボルチモアの関所で8ドル、フィラデルフィアの関所で4ドルだったかと思います。

I95で北上している途中にChesapeake House Travel Plazaという大きなサービスエリアがあり、お昼休憩で寄りました。建物は外観も中もきれいでトイレも膨大な数があるのですが、なにせ行楽客でごった返していました。とくにWendy'sがとくにカオスで殺気立っていました。

さて、なんとか到着したフィラデルフィアですが、ダウンタウンは、DCよりも荒れているように感じました。各ブロックにホームレスはいるし、大規模な建て替え工事で大きな一角が廃墟になっているし、昼間歩くときですらなんとなく警戒心が高まりました。10年前に一度フィラデルフィアに来たことがあり、そのときもダウンタウンはちょっと怖いなぁと思ったことを思い出しました。

Reading Terminal MarketまではIndependence Hall付近から歩いて15分ほどでした。フィラデルフィアにきたら、フィリーステーキということで、人気店と言われているDiNic'sというお店でフィリーステーキサンドイッチを食べました。圧倒的なサイズで出てきて、見ただけでお腹がいっぱいになりました。$10ほどでした。

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NSO with Yo Yo Ma@Kennedy Center

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久しぶりに音楽鑑賞に行ってきました。

今回はYo Yo Maです。

Yo Yo Maのチェロの音を初めて生で聞くので、ウキウキしながらケネディーセンター行きました。しかしながら、当日配布されたパンフレットを見てみると、なんと5演目中の1演目だけにしかYo Yo Maが登場しないことがわかりました。チケット購入のウェブサイトでは全面的にYo Yo Maが取り上げられていただけに、ちょっとずるいなぁと思いました。ちなみに今回の演目は以下でした。

Fanfare for the Common Man(Aaron Copland)

Poem for Orchestra (William Grant Still)

Passage (Mason Bates) ←JFK生誕100周年記念のオリジナル曲

Concerto for Cello and Orchestra (John Williams) ← Yo Yo Maはここだけ

Three Dance Episodes from On the Town (Leonard Bernstein)

Yo Yo Maが演奏した曲は、これを練習していると気が滅入ってしまうのではないかと心配になるくらい、陰鬱で悲壮感にあふれた曲でした。音量は意外に大きくないので、集中して音を聞く必要がありましたが、目を閉じて聴いていると、日本的な幽霊が放つ怨念のようなものを感じました。

Yo Yo Maの演奏が終わると、ほとんどの観客がStanding Ovationで演奏を称えました。他の演目ではそんなこともなかったので、ほとんどのお客さんはYo Yo Ma目当てで来てたんだなぁと思いました。ちなみにJFK生誕100周年記念のオリジナル曲は、ソプラノ歌手の歌唱がメイン、NSOが伴奏、その合間にJFKの演説音声がDJ的に差し込まれる、という趣向の演奏でした。私には少々斬新すぎて「。。。?」というのが正直な感想ですが、JFKが大好きな人にはたまらないのかな?と推察しました。

Gettysburg & Monocacy

最近アメリカの歴史の本を読んでいます。まだまだ序盤でヨーロッパ各国がアメリカ大陸を占領し始めたばかりのところを読んでいるので、南北戦争については簡単な知識しかありませんが、車から2時間弱のところにあるGettysburgに行ってきました。今回で3回目の訪問です。

まずはVisitor CenterにあるMuseumをじっくりと観ました。このMuseumには半年くらい前にも来たのですが、内容をほとんど覚えていませんでした(苦笑)。おかげで、今回もとても新鮮でした。

Musuemでじっくり勉強してから、車で史跡をめぐりました。気候がよいせいか訪問客がとても多くて、駐車スペースを見つけるのに苦労しました。とくにLittle Round TopとDevil's Denのあたりは駐車激戦地区でした。

次回はバスツアーでじっくりと解説を聞きながら回ってみたいと思いました。

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さてGettysburgから家に帰る途中にFrederickを通ります。Frederickにも南北戦争の史跡が複数あり、そのうちの一つであるMonocacy National Battlefield に寄ってみました。随分マニア向けの史跡ですが、「National」なだけあって立派に整備されていました。併設されていたMuseumで、さらにマニアックな情報を勉強しました。

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第二の故郷:Pittsburgh

10数年ぶりにピッツバーグに行ってきました。

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ピッツバーグは初めてのアメリカ生活を送った場所です。夜に到着したので、まずは当時よく通った「茶屋」で夕飯。てんぷら定食を頼んだところ、優に二人分はある衝撃の多さでした。量が多いことをすっかり忘れていました。

翌朝、昔住んでいた辺りを散策してみました。外に出て朝の空気を吸った瞬間に、あぁピッツバーグだ、と感じました。ピッツバーグの空気を覚えていたことに驚きました。

そして、10数年ぶりに母校を訪問。通っていた当時よりもさらに拡張が進んでいました。母校が繁栄しているのを見るのはいいものですね。私が通ったSchoolの建物の内部に入ってみると、懐かしさで胸いっぱいになりました。

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そのほかのピッツバーグの思い出の場所をめぐっていると、当時よりも街の雰囲気が明るくなっていることに気が付きました。昔は昼間でも独りで歩くことが少し怖かったのですが、今はそんなこともありません。もしかすると、あれから10数年たち、私自身の受け取り方が変わったせいなのかもしれません。

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街中ではUberの自動運転車が走行していました。さすがピッツバーグ。空港にもBlack & Goldのショップがありました。聖地感たっぷりです。店員のお兄さんとThe Steelers談義ができて、おおいに興奮しました。さすがピッツバーグ。

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SAAM再訪

またまたSAAMに行ってきました。

まずはルーティンとして、入口横にあるEdward HopperのCape Cod Morningを鑑賞。こんな名画が無造作にトイレの横に飾られています。しかもいつもほとんど誰も鑑賞していないおかげで、ゆっくりと鑑賞することができます。トイレの前ですが。

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さて大好きだったIsamu Noguchi展は3月に終わってしまいました。その後の特別展は「Down These Mean Streets: Community and Place in Urban Photography」という写真展になっていました。今回鑑賞して気が付いたこととしては、私自身はあまり写真には興味がない、ということでした。ということで、早々に特別展の鑑賞を切り上げて、お気にいりの3階に移動しました。

 

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