白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

Alterations ~洋服のお直し

スーツのジャケットの脇のあたりの裏地がビリッと破れてしまいました。北斗の拳並みにビリビリなので、さすがに自分で直せる気がしません。

というわけで、洋服のお直しをしてくれるAlterationsをGoogle Mapsで探してみたところ、Edgar's Tailor Shopの評判がよさそうです。

Edgar's Tailor Shop http://www.edgarstailoringandformalwear.com/

 

早速行ってみたところ、HPのトップページの写真のおじさんではなく、この道50年くらいのおじいさんが対応してくれました。スーツの裏地の破れ具合を確認し、さらに裏地以外に問題がないことを確認してくれました。脇の部分のビリビリを直すには腕の裏地を総取り換えする必要があるとのこと。裏地の色は白か黒を選べました。両腕分で45ドル、納期は1週間後となりました。料金は前払いで、クレジットカードが使えました。支払い後に引換券をもらって帰りました。

さて1週間後。納期が来たので引換券をもって受け取りに行ったところ、きれいに直してくれていました。

Williamsburgへ小旅行

Presidents' Dayの3連休を利用してバージニア州のWilliamsburgに行ってきました。Colonial Williamsburgとも呼ばれていて、昔の町並みを保存/復元した場所です。ボランティアの人が当時の服装で観光客をもてなしてくれます。

North Bethesdaからは車で3時間ほど。南下するときに使ったI-95が随分渋滞していました。思ったよりも時間がかかったのでFredericksburgでいったんハイウェイを出て、巨大ショッピングモールCosner's Cornerで昼食を取りました。

宿泊したWoodlands Hotel & Suitesはビジターセンターの隣にあるのでとても便利です。チェックイン時に受付の人がとても丁寧に観光情報を教えてくれました。Governor's PalaceとArt Museumは必見とのこと。宿泊者割引があるのでビジターセンターで入場券を買うときには宿泊カードを見せるようにとのこと。さらに、翌日チェックアウトした後も車を駐車場に止めておいていいので、巡回シャトルを使って観光に出かけることを勧められました。親切です。

ホテルの部屋に荷物を置いて早速ビジターセンターに出向き、3日間有効のパス(Multiday Pass)を購入しました。宿泊者割引で一人22ドルでした。地球の歩き方には確か51ドルと書いてあったので、随分お得です。

チケット購入後、ビジターセンターから出ている巡回シャトルに乗ってWilliamsburg歴史地区に出かけました。シャトルに乗ること約3分。あっという間に最初の停留所Governor's Palaceに到着。きれいな建物です。周りを馬車が走っていました。

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歴史地区の端にあるDewitt Wallace Decorative Art Museumにも行ってきました。こちらは思いのほか立派な博物館で、昔の風見鶏のコレクション、昔のピアノ・オルガンのコレクション、州ごとの昔の家具のコレクション、ドールハウスなど、随分ユニークなコレクションを堪能することができました。博物館好きであれば必見だと思います。オススメです。

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土産物屋さんは、ビジターセンターにも、歴史地区にも、Merchants Squareにも複数あります。かわいい小物が多く、ついつい買いすぎてしまうので要注意です。

この連休は気候が良く、最高気温が70F近くまで上がり、まるで初夏のような暖かさでした。おかげで歴史地区をブラブラ歩くのには最適でした。真冬の寒さだったとしたら、歴史地区観光はちょっと厳しかったと思います。真夏も無理ですね。

草間彌生展@Hirshhorn Museum

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2017/2/23~3/14で草間彌生展がHirshhorn Museumで開催されます。通常の特別展示と違って、この展示を見るためにはチケット(無料)を入手する必要があります。2/13(月)正午から最初の週のチケットの配布があったため、オンラインでチケット獲得活動に励みました。

配布開始の5分前からHirshhorn Museumのウェブサイトで待機し、いざ正午にチケットのページにつながるリンクをクリックしたところ、お約束のサーバーダウン!

急いでHirshhorn MuseumのTwitterを確認したところ、案の定サーバーダウンがアナウンスされていて、さらにチケット入手のためのURLが別に発表されていました。時間との勝負なので急いでそちらに移ってチケットをなんとか確保することができました。

というわけで最初の週にInfinityKusamaを観てきます。とても楽しみです。

Smithsonian's National Zoo

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今年の冬は暖冬のようで、2月なのに50F近い気温の日があります。この日曜日も、雨が上がった後に暖かくなったので国立動物園に行ってきました。

Red LineはSingle Tracking中なので15分に1本程度しか来ませんが、車で行くと駐車場の心配をしないといけないので、メトロで行くことにしました。Cleveland Park駅で下車し、徒歩10分程度の場所にあります。道はとても分かりやすいです。雨上がりの日曜日ということもあって、思った以上の人出でした。とはいえ東京の混み具合と比べると、圧倒的に快適です。

さすがに冬ということもあって、観ることができる動物は随分限られていましたが、お目当てのジャイアントパンダは見ることができました。そのほかにも見ることができたのは、象(室内のみ)、牛、馬、アルパカ、バイソン、アシカ、ビーバー、複数種類のサル、ゴリラ、オランウータン、シマウマ、爬虫類、Oryxなどです。ライオン、トラ、ボブキャットなどの猫類は今回は見ることができませんでした。

園内はとてもきれいでトレイルや設備も整っています。これが無料なのが本当に信じられないです。無料なので散歩にも持ってこいですし、ランナーも見かけました。安心して家族で気軽に行くことができる場所です。ちなみに冒頭の動物園の地図兼リーフレットはビジターセンターで$5で購入できます。

暖かくなってからまた再訪したいと思います。

 

 

Tysons Corner CenterとTysons Galleria

初めてTysons CornerとTysons Galleriaに足を踏み入れました。平日の朝、10時開店に合わせてTysons Galleriaの駐車場に行ってみると、建物の入り口付近の駐車スペースは早くも混み始めていました。

両方のショッピングモールを見てみたかったので、Galleriaに駐車した後で、いったんCornerに徒歩で移動しCornerを堪能してから、Galleriaに戻ってきてGalleriaを探検し、Galleriaから帰る、というルートにしました。Cornerではユニクロ、Bath&Body Works、Pottery Barnを、GalleriaではWilliams-Sonoma、Sur La Table、JCrewを見るつもりでした。

さて、GalleriaからCornerには徒歩15分くらいでした。GalleriaにあるNeiman Marcusの南の出口から出て、メトロのTysons Corner駅経由でCornerに歩いていくことができます。道はとてもわかりやすいです。

Tysons Cornerには昨年10月にユニクロが上陸したので、まずはそこから見てみることにしました。概してアメリカの洋服屋さんは色合いがとてもカラフルなので、シンプルで地味な色合いのユニクロの洋服とは対照的です。冬物が随分セールになっていてお得でした。

次にBath & Body Worksに行ってみました。レジにハンドソープを2本持っていったところ、お店のお姉さんから「6本だと$24だから6本買いなさい」とやや強引なセールストーク。1本$6.5なので確かにお得。とはいえ6本もいらないのでお断りして、2本だけ購入しました。お土産として買うときにはいいでしょうね。ところで、このお姉さん。ヒジャブを被っています。そして話し方も身のこなしも女性ですが、顔には髭が生えているのでおそらく男性です。きっといろんな苦難を乗り越えて今の彼女があり、これからもきっと苦労が多いんだろうなぁ・・・と、余計なお世話と思いながら、考えてしまいました。

ところで、1階と2階をつなぐエスカレーターの脇に回転寿司屋さんがありました。その場所は吹き抜けでもあるので、ものすごくオープンな場所です。回っているお寿司にはきちんと蓋がされていましたし、お客さんで賑わっていましたが、そんな場所に回転寿司を設置するとはさすがアメリカンですね。

さて、ここまでであっという間に90分が経ってしまいました。全然目的としていたお店を回れていません(笑)。お腹もすいてきたのでPottery BarnはあきらめてShake Shackに向かっていたところ、Skechersを見つけてしまいました。欲しかったモデルを試着できる絶好の機会だったので、つい寄ってしまいました。

Skechersで複数試着してしまったためにさらに時間が経ってしまい、Shake Shackに着くころにはランチタイム真っ只中になってしまいました。Shack Shackの店内の席は随分少ない上に出遅れてしまったため席が見当たりません。仕方なくShake ShackはあきらめてGalleriaに移動しました。

そしてGalleriaのConer Bakery Cafeでランチを済ませたところで時間切れとなってしまいました。結局Galleriaでは目的のお店を見ることもなく、Neiman Marcusを通り過ぎただけになってしまいました。アメリカに来てからは全く目にすることもなくなったハイクラスブランドもGalleriaにはワンサカあるので、目の保養にそのうち行きたいと思います。

 

 

 

Hirshhorn Museum再訪

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またまたHirshhorn Museumに行ってきました。今は1階にはランの展示があり、一目見るだけでも気分がリフレッシュされます。とても目に美しい展示です。

3階にはHirshhornコレクションが展示されています。中でも行くたびに見入ってしまうのが Jean-Paul RiopelleLarge Triptichです。見学者があまりいないので、心置きなくゆっくりと名画を眺めることができます。ほんとに贅沢です。

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2階は23日から始まる草間彌生展の準備のために閉まっています。特別展の予告として、トレードマークの水玉で彩られたかぼちゃが庭園に展示されています。こんなにすごいものが展示されているのに、鑑賞している人は誰もいません。おかげでこちらも心行くまで愛でることができます。贅沢です。

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Super Bowl LI ~ 2017年のスーパーボール51

前評判はFalconsのほうがだいぶん高かった今年のSuper Bowl。たしかにQBのMatt RyanはPackersとの試合でも圧倒的なパフォーマンスでした。さらにMatt Ryanは前日に開催されたNFL Honors Awardでも2016 NFL MVPを受賞。Falconsに勝ってほしいという世論をサポートしているかのようでした。

一方で、昨年のDeflategate問題と現在のご時世も相まって、Patriotsの評判はあまりよくありませんでした。Gronkも故障で出れなさそうだし。

そして始まったSuper Bowl。世論の期待以上にFalconsが試合開始直後から圧倒的な攻撃力を発揮しました。1H が終わった段階で21-3。3Q が始まってもすぐにFalconsがTDを決めてまさかの28-3。アトランタはお祭りだろうなぁ、なんて思っていたところ、徐々に風向きが変わり、4QでPatriotsがまさかの同点に追いついてOTになだれ込み、そのままTDをPatriotsが決めて逆転優勝するという、全く予想していない展開で今年のNFLが閉幕しました。Bradyもすごいし、Edelmanもすごかったです。そして何より、試合が決したあとにBradyのところに歩み寄って握手したMatt Ryanは、果てしなくさわやかでした。

そして思ったこと。ベリチックHCの下で頑張れば抜きん出た結果を残すことができるのだろうけど、自分の上司には決してベリチックのような人を持ちたくないです。。。

ところで、Super Bowlのこの日は、いろんな○○Bowlが開催されています。まずはPuppy Bowl。仔犬のなんちゃってアメフト大会です。今年で13回を迎えるようで、Animal Planetで放映していました。かわいすぎて悶絶。NFLをパロディにした内容なので、Halftime ShowにはKitty Gagaが登場していました。

さらに、Kitten Bowlも開催されていました。こちらはHallmarkチャンネルで放映されていました。さらにFish Bowlも。こちらはナショジオWildで。こういう悪ふざけはとても好きです。

これだけではなく、この日はNHLのCaps戦が放映され5-0でCapsが勝利し、さらにPGA Tourのフェニックスオープンが放映されてなんと松山英樹がプレイオフの末に優勝するというとんでもない日で、テレビから離れられませんでした。

いい日でした。

 

Selma

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今月はBlack History Monthです。Martin Luther King牧師や公民権運動を勉強するために、1960年台の公民権運動を描いた「Selma」をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。

Selmaは力強い映画でした。この時代、実質的には、南部ではまだ黒人に選挙権が付与されていなかったことを知りました。憲法では選挙権に関する人種差別を禁じているものの、州レベルで運用ルールを作って実質的に黒人に付与できない仕組みにしていたり、白人が黒人に危害を加えても裁判では無罪になったり、と、今とは比べ物にならないレベルでの人種差別があったことを知りました。壮絶な困難と不条理に非暴力で立ち向かう人々の姿は気高く、尊く、果たして自分だったらできただろうか・・・、と自問自答しながら鑑賞しました。

今でも根強く残る人種問題。そして人種問題以外の様々な問題。数え始めるとキリがありませんが、問題を解決しようと立ち上がるUnsung Herosがアメリカには数多くいることがこの国の強さの一つだと感じています。

Selmaには出てこない一説ですが、Martin Luther King牧師の有名な演説のフレーズをここに引用したいと思います。特に青い部分が好きです。

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

 

 

シャンプー選び その後

アメリカの水道水が硬いせいか、髪の毛のツヤがなくなり、さらに恐ろしいことに抜け毛が増えてしまいました。以前Avalonを試したところ、オーガニックシャンプーよりも泡立ちはよいものの、やはりキシキシした感じがありました。それにどうしてもなじむことができなかったため、噂のGIOVANNIシリーズを試してみることにしました。

GIOVANNIシリーズはAVALONやオーガニックシャンプーと違って、まるで日本にいたときのような泡立ちをアメリカの硬い水でも再現できます。GIOVANNIには複数の種類があるので、3種類ほど試してみました。

 

お気に入りNo1:GIOVANNI 2Chic Ultra-Sleek

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いくつか種類があるなかで、このモロッカンアルガンオイルとブラジリアンフィトケラチン配合のUltra Sleekが一番のお気に入りです。これを使うと明らかに抜け毛が減り、髪もツヤツヤになりました。香りもココナッツのような甘い香りがして、洗髪中にうっとりすることができます。洗い流すと甘い香りはとくに残りません。現在リピート中です。

 

Ultra-Sleek以外にも試してみたシリーズ:

アボガドとオリーブオイル配合の2Chic Ultra-Moist

こちらもMoistというだけあって、乾燥が減ったような気がしましたが、Ultra-Sleekのように恐怖の抜け毛は減らず。うっとりするような香りはなく、なんとなくアボガドかな、という香りです。泡立ちは良好です。

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ブラックベリーとココナッツミルクの2Chic Repairing

こちらはココナッツと銘打っているので、さぞかしウットリする甘いココナッツの香りだろうと思いきや、全然香りがしなかったです。Ultra-Sleekのように抜け毛が減る、ということもなかったため、思った以上に特徴がないなぁという印象でした。

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La La Land

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アカデミー賞に14部門もノミネートされているLa La Land。ミュージカル映画だし、昨年12月に公開が開始されていたのでお気楽なクリスマス映画の一つかと思ってなんとなく敬遠していました。

しかし違いました。思いのほかとてもよかったです。すがすがしい映画です。

駆け出しの女優と売れないジャズピアニストが、つらい時期を支えあって、歯を食いしばって夢を追いかけていくお話です。ミュージカル映画ですが全セリフが歌で構成されているわけではなく、要所要所で歌とダンスが入ってきます。スクリーンの彩りも美しく、歌もダンスも素敵で、観ていてとてもワクワクします。

ここからネタバレしますのでご注意ください。

最後の場面。まさに映画の醍醐味を感じました。5年後、偶然再会してお互いがそれぞれの夢を実現させていることを目撃します。しかし言葉を交わすことはなく、セバスチャンはただ思い出の曲を弾きます。もしあのとき一緒にパリに行っていれば・・・この回想シーンの演出がミュージカル仕立てになっているおかげで号泣せずに済み、なんとか最後のシーンまで映画を正視することができます。そして、思い出の曲を弾き終えたセバスチャンがミーアをみつめて頷き、次の曲に力強く移っていく。この最後のシーンでは二人の間で一切言葉は交わされません。なのに猛烈に伝わってくるのです。音楽と表情だけで表現されたほうが、心に訴えかける力は強いことを改めて感じました。そして、涙腺も崩壊しました。このシーンを今改めてこうして振り返るだけでも、涙が出てしまいます。

音楽がとてもよかったので、サントラも買ってしまいました。いやぁ、すがすがしい。

 

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