白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

National Gallery of Art 再訪

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またまた行ってきましたNational Gallery of Art。

何度行っても新しい発見があります。

今回はいつもはスキップしてしまう中世のイタリア、オランダ、ベルギー、スペインの絵画を中心に鑑賞しました。エルグレコ、ラファエル、フィリッポリッピ、ルーベンス、レンブラント、ダヴィンチ、フェルメール・・・。名前を少し上げるだけでも、超ド級の画家の作品のオンパレードです。

レンブラントとフェルメール以外はとくに好みの画風ではありませんが、何百年経っても名画と称えられるこれらの絵画群を直に鑑賞できることはなんて贅沢なんだろうと思いました。

スマホにNational Gallery of Artのアプリをあらかじめダウンロードしておくと、絵画の説明を英語で聞きながら鑑賞することができます。解説がある絵画の数はそんなに多くありませんが、有名な絵画は網羅されているのでとても勉強になります。1絵画あたり3分弱の解説なのでちょうどいい分量です。おススメのアプリです。

さて、ここには何度も行っているのに解説本をまだ買っていませんでした。というわけで今回購入してみました。鑑賞の復習および次回の予習にお役立ちですので、これまたおススメです。

国会議事堂→最高裁判所→アメリカ議会図書館

そういえば次の有名な3つの場所にまだ行ったことがありませんでした。

  • United States Capitol
  • Supreme Court of the United States
  • Library of Congress

この3つの場所はUnion Stationから徒歩15分のあたりに固まって存在します。本日Union Stationの近くに用があったので、ついでに立ち寄ってみました。

 

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国会議事堂は徒歩であれば建物の目の前まで近づくことができます。壮麗です。National Mallからも見ることができますが、間近で見るとさらに建物の迫力がありました。

 

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最高裁もおなじく目の前まで近づくことができます。こちらも特に最近よくニュースで見かけるおなじみの場所なので、実際にみるとなかなか感動します。

 

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そして議会図書館。観光客が入れるスペースの天井はとにかく豪華です。Reading Roomを覗き見ると、とても素敵なスペースでした。一般人も利用できると聞いていたのですが、どうやってReading Roomにアクセスできるのかはわかりませんでした。。。Library Shopには洒落た小物がいろいろとあって、ついお土産を買ってしまいそうになりました。

 

今の時期は国内外からの観光客でDCは賑わっています。これらの建物の周辺も国際色豊かににぎわっていました。

また行きたい!アイスランド

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7月初旬の1週間、アイスランドに行ってきました。アイスランドは素晴らしすぎて、アメリカに帰ってくるのがつらかったです。

素晴らしい点を列記すると、

  1. 水道水が軟水でおいしい
  2. 食事、とくにシーフードがなんでもおいしい
  3. 治安がよい(日本より良い)
  4. エネルギーがほぼ完全に地熱で賄われているため、節電不要。
  5. 街も自然もとにかく景色が美しい
  6. 夏なのに摂氏10度くらいで涼しい
  7. レンタカーなしでも観光できる環境が整っている
  8. Day Toursがとにかく多彩
  9. 泊まったホテルはとにかく便利で居心地が良い
  10. 英語が完全に通じる
  11. 世界中から観光客が来ているので、いろんな人がいて面白い
  12. 夏に行くと、夜中まで明るいので時間を気にせずに遊べる
  13. ネットワーク環境が高速

こんなに素晴らしい場所は世界広しといえでも、アイスランドとニュージーランド南島くらいだと思います。一方で注意点は

  1. 車の運転が荒い
  2. 道が狭い
  3. 博物館の入場料が高い
  4. ツアーのバスは自分で見つける必要がある。当然時間通りに集合場所に集合する必要がある
  5. アイスランド語が読めない

「食費が高い」とよく言われていますが、DCもずいぶん高いので、あまり大きな違いは感じませんでした。むしろ、どのレストランに入っても食事がおいしく、とくにサーモンとタラが絶品で、いつも大満足でした。シーフードがおいしい国は、長期滞在にもってこいです。しかも水道水がおいしいなんて、生れてはじめての感覚でした。

アイスランドは、本当に素敵な場所でした。また是非訪れたいです。

Quicken Loans National - PGA Tour 観戦

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TPC Potomacで開催されているPGAツアーQuicken Loans National の初日を観戦してきました。松山英樹選手がエントリーするとの発表が数週間前にあったものの、結局彼は今回は参加しませんでした。残念!

とはいえ、地元での開催だし、チケットは30ドルなので観戦することにしました。生まれてはじめてPrivate Clubに足を踏み入れたのですが、なんときれいなこと!普段行くPublic Courseとは整備のレベルが全然違い、フェアウェイのきれいさとグリーンの滑らかさにため息がでました。

さてまずどのように会場に行くかですが、オプションは3つありました。

  1. ゴルフ場の駐車場に止める(とても高額)、
  2. ツアーが用意するシャトルバスに乗る(シャトルバスが発着する駐車場の費用は20ドル)、
  3. Uberで行く(片道約20ドル)。

悩んだ末、今回はUberで行きました。結論から言うと、あまり良い選択ではなかったです。大会が設置したUberのPickup/Dropoffポイントで乗り降りするのですが、この場所が会場から1㎞以上離れていたので、ずいぶん歩く羽目になりました。猛暑だったので、観戦する前に汗だくになってしまいましたw。

Round 1ということもあって、観客はそんなにたくさんいません。おかげで、上の写真のように、プロのプレイを間近で観戦することができます。気分は、まるで知り合いのお兄さんたちのプレイを気軽に見ているかのようです。とはいえこの場所は日向で暑すぎたため、10分もいられませんでした。

すこしでも日陰で見晴らしのいいところはないか、としばらく歩き回っていたところ、とても良い場所を見つけました。18番ホールの第1打が飛んでくるあたりです。そこにはちょうど木陰があるので、比較的涼しく観戦することができます。ただし、第1打を打つ様子は見えないため、突然目の前にボールが落ちてきてスリリングな場所です。ボールが近くに飛んできそうになるたびにボランティアの人が「Brace yourself, a ball is coming!」と叫んでくれるので、それに合わせて姿勢を低くして頭を守りました。実際にボールに当たることはありませんでしたが、それでも私の座っている場所から2メートルくらいのところにボールが飛んできました。(おかげで、その選手のプレイも間近で見れました。)

バンカーショットをミスする選手もいて、プロでもミスするのだから、ましてや超ビギナーの私がミスするのも当たり前だなぁと思ったりしました。

総じてあまり観客はいなかったのですが、Tiger WoodsとRickie Fowlerの組は観客でいっぱいでした。Tigerのスイングはとにかくしなやかで、体がばねのようでした。Rickieのドライバーのスイングは猛烈に速く、とにかくあまりに速くてびっくりしました。今まで見た選手の中で誰よりも速かったです。

90度を超える暑さのため、Tigerの第1打を見た直後に帰ることにしました。松山選手が参戦していたら、おそらく彼の組をフォローしようとして熱中症になったかもしれないので、彼が参戦を見送ってくれたことに感謝です。もう少し涼しければ・・・。この炎天下でプレーする選手のタフさには脱帽です。

Renwick Gallery再訪

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Renwick Galleryに行ってきました。現在はNo Spectators: The Art of Burning Manという特別展が開催されています。

この特別展を見るまでBurning Manというものを全く知らなかったで、このプロジェクトの存在を知ることができたことに心から感謝しています。なんといっても、プロジェクトのコンセプトがとにかくカッコいいのです。まさに今のアメリカの最先端の文化を表現していると思いました。

詳しくはバーニングマン - Wikipediaでどうぞ。

そして、展示物も素敵なのです。8月末に行われる実際のプロジェクトに参加してみたいなぁとは思うものの、あまりに過酷なので私には無理です。というわけで、美術館でほんの少しでも雰囲気を垣間見れることができて、ありがたいなあと思いました。

 

中でも、とくに心に深く刻まれるのはDavid BestによるTempleです。厳粛な気持ちになります。このTempleは“sacred spaces for people to reflect on loss”というコンセプトで創られています。Templeを構成する精巧な細工が施された板は、まるで卒塔婆のように見えて、厳粛な気持ちはいっそう高まりました。

来年の1月まで開催しているので、会期中にまた訪れたいと思いました。

National Archives

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National Archivesに行ってきました。日曜の昼下がりに行ったところ、入場するときには列が少しできていました。

2階のRotundaにThe Declaration of Independence、Constitution、Bill of Rightsの原本が展示されています。この文書を見るための列ができていて、15分くらい待ちました。筆記体の文字は小さくて読みづらく、しかもかなりインクが薄くなっているので、私にはまったく読めませんでした。ただ、アメリカ人と思われる皆さんは、じっくりと見入っていました。

U2 @ Capital One Arena

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U2のコンサートに行ってきました。U2はライブへの動員数で世界記録を持っているほど、ライブの評価が高いアーティストです。実際にコンサートに行ってみて、その意味がわかりました。

U2は別格でした。

視覚と音楽が正しく組み合わされたとき、そのアートはとんでもない力を持つことを体感しました。コンサートに参加しているのに、深くて硬派な社会派映画を鑑賞しているような気持になります。

メッセージ性は豪速球の直球勝負です。アメリカを取り巻く現状、世界を取り巻く雰囲気、それでもアメリカの本当の底力を信じている、というトーンでコンサートは進行していきました。ものすごく感化されました。

そして、この4人のメンバーの絆。やはり特別でした。結成から40年近くが経つのに、結成当初のメンバーでずっと活動していることのすごさを感じました。

いいものを観たなぁ、と心から思いました。

ラベンダー農園Soleado Lavender Farm

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車で30分ほどの場所にあるラベンダー農園に行ってきました。この農園はSugar Loaf Mountainの近くにあります。

入場料は一人5ドル。敷地は広いのですが、ラベンダー畑は思った以上にこじんまりとしていました。

RBG

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RBGを観てきました。最高裁判事Ruth Bader Ginsburgの半生についてのドキュメンタリーフィルムです。女性が働くことが非常識であった時代に、静かに、ひたむきに努力を重ねて、壮絶な困難を乗り越えて超人的な功績を残してきたRGBの半生が淡々と紹介されていきます。コーネル、ハーバード、コロンビアでそれぞれトップの成績を残したにもかかわらず、弁護士は女性の仕事ではない、という理由で卒業後にNYCのLaw Firmに雇ってもらえなかったこと。しかも卒業時にはすでに1児の母で、しかも夫がガン闘病中という過酷な状況。それでも法曹の仕事をあきらめず、市民権運動、とくに女性の権利について戦い、最高裁で6戦5勝という破格の勝率を残し、60歳を過ぎてからクリントン政権で最高裁判事に就任しました。80歳を超える今もバリバリの現役で、筋トレを欠かさず、2回のガン闘病も乗り越えて、大好きなオペラを楽しみながら仕事に一切妥協せずに取り組む姿は・・・到底まねできないすごい存在だなぁと思いました。

しかも、RBGは、驚いたことに、アメリカ女性らしくないのです。物静かで、むやみに自己主張することはなく、世間話の輪には加わらず、無駄話を一切しない、というのが人物評なのです。本人も「怒るのは時間の無駄」と言っていました。

原作?のNotorious RBGという本も購入して現在読んでいます。面白いです。

Caps の優勝パレードは最高

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12日にConsititution Aveで開催されたThe Washington Capitalsの優勝パレードを観に行ってきました。パレード開始1時間くらい前に会場に着くように、家を出ました。ダウンタウン行きの電車はCapsファンで埋め尽くされていました。あまりに込んでいたので、家の最寄り駅の次の駅で降りて、次の電車を待ってみたところ、次の電車は空いていて座れましたw。

会場近くの駅であるメトロセンターで降りたところ、赤いユニフォームを着たファンが続々とパレード会場に向かっています。駅では無料で優勝を祝うプラカード代わりの厚紙が配られていました。もちろんありがたく頂戴しました。

そして目星をつけておいたアフリカンアメリカンミュージアムのはす向かいに陣取ってパレードの開始を待ちます。待っている間もあちらこちらで「C-A-P-S Caps! Caps!Caps!」や「Let's go Caps!」などのChantingが散発的にあり、とてもわくわくした気持ちになります。

そして待つこと約1時間。パレードは目の前を11時20分ごろに通過し始めました。ダブルデッカーのバスが次々に通過していきます。驚いたことにBeagleはバスを降りて徒歩で目の前を歩いていました。(そんなことをしていたのはBeagleくらいで、ほかの選手はバスに乗っていました。)DSP、Holtby、Oshie、Kuznetsov、Eller、Vranaがかろうじてわかりました。あとから写真でNiskanen、Walkerも写っていたことがわかりました。

そして、冒頭の写真は一番最後のバスです。オーナー、Ovi、Backstrom、OrpikそしてStanley Cupが先頭にいます。12時20分頃に目の前を通過していきました。ひときわ大きな歓声で迎えられ、みんなで感動を共有することができました。

このStanley Cupは34lbsもあるとのこと。つまり17kg弱ですから、これを軽々と持ち上げる選手(および監督)はさすが鍛え上げているなぁ、と改めて感動します。

このバスが通過すると、集まっていたファンは速やかに三々五々解散していきました。このあっさりとしたところが、いかにもDCらしいです。

 

 

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