Philadelphiaへ小旅行
今月は旅行三昧です。フィラデルフィアに行ってきました。今回はフィラデルフィア美術館とロングウッドガーデンに行ってきました。
まずはフィラデルフィア美術館。印象派の中でもピサロが多く展示されていました。アメリカンアートは、Jasper Johns、Ellsworth Kellyは個別にお部屋があって素敵でした。意外なことにホッパーやオキーフはあまり見当たらなかったです。アジア美術も展示されていますが、ボストン美術館と同様にあまり愛を感じなかったです。
フィラデルフィアの近郊にあるロングウッドガーデン。
巨大な温室では、素敵なクリスマスの飾りつけがされていました。こんな素敵な場所はなかなかないと思います。この季節に行ってよかったなぁと思いました。
Charleston旅行
サウスキャロライナ州のチャールストンに旅行に行ってきました。街並みがとてもかわいいということで有名な場所です。そして南北戦争の開戦の地でもあります。
というわけで、開戦の地であるFort Sumterに行ってきました。
チャールストンのNPSの乗り場からフェリーで30分。よくこんなところに砦を築いたなぁと思いました。
元プランテーションのMiddleton Placeにも行ってきました。
広大な敷地が一般公開されています。サンクスギビングデイに訪問したので、ランチにはターキーが饗されました。
チャールストンでは、何を食べてもおいしかったです。
ラフマニノフ@The Kennedy Center
National Symphony Orchestraのマチネ公演を聴きに行ってきました。
今回はDenis Kozhukhin がゲストピアニストとして招かれ、ラフマニノフの第3ピアノコンチェルトを演奏してくれました。Denisの手の運びを観ているだけでうっとりするのですが、演奏は力強くて、すごい存在感と迫力でした。
この他にもメキシコ出身の作曲家による交響曲が演奏されました。これまでに聴いたことがない感じの曲で、みたことのない打楽器も登場して、聞いていて面白かったです。
いいものを聴くことができました。
リッチモンドへ小旅行②リッチモンドダウンタウンにある史跡
南軍の首都だったリッチモンド。事前調査ではめぼしい史跡があまりないなぁなんて思っていました。そんななかで唯一あったのがRichmond National Battlefield Park。ここにはNPSのビジターセンター(無料)と民間が運営する南北戦争博物館(有料)が隣り合わせであります。Tredegarという場所も併設しています。
あまりよくわかっていないまま、とりあえず無料のビジターセンターに行ってみました。すると、この地には昔Tredegarという製鉄所があり、南北戦争の時にはいわゆる軍需工場だったそう。北軍によるリッチモンド攻略時には当然狙われて、廃墟となりました。とはいえその後復活し、第一次世界大戦では再び活況を呈し、しかしながら1957年に閉鎖され、荒れ果てていたところを史跡として整備しなおしたそうです。
NPSの無料のビジターセンターでもTredegarを紹介するショートムービーが放映されていて、とても勉強になりました。
リッチモンドへ小旅行①Appomattox Court House National Historical Park
南北戦争の終焉の地Appomattoxに行ってきました。このMcLeanさんのおうちで北軍Grant将軍立会いの下で南軍のリー将軍が降伏文書にサインしました。
ビジターセンターでは15分ほどのショートムービーも上映されていて、どのように南北戦争が終結したかについてわかりやすく知ることができます。そしてなにより泣けます。戦争を始めるのは一瞬なのに、終えることの果てしない困難さ。両人物の傑出ぶり。そしてリンカーン大統領のすごさは、ただただ尊いと感じました。
そしてなにより衝撃だったのは、リー将軍が降伏文書にサインしてからたったの5日後にリンカーン大統領が暗殺されていたこと。戦争がほぼ終わってようやく新しい時代の幕開けと思っていた矢先に、再び混乱の極みに陥ったアメリカ・・・。それでもその12日後に、もう一人の南軍のヘッドだったジョンストン将軍が降伏文書にサインし、さらにリンカーンの死後1カ月ですべての南軍が降伏し、戦争は終結しました。とはいえ奴隷解放がなされたかというと、その後の歩みは全く平たんではなく。。。
この地は南軍のおひざ元だっただけに、南軍に対して同情的な説明がされているように感じました。黒人の立場から見ると奴隷に対する記述は物足りないと感じると思います。一方で、南軍に寄り添った見解を知る機会が少なかったので、とても勉強になりました。まだまだ知らないことだらけです。
歴史好きなら必須の訪問場所だと思いました。
Bohemian Rhapsody
映画評論家からは酷評されているものの、Queenのファンからは絶賛されているBohemian Rhapsodyを観てきました。ちなみに私もファンのひとりです。
映画は確かに人物像を深掘りすることもなく薄っぺらい内容です。都合よく史実を書き換えている点もあり、評論家がこの映画を酷評するのもわかります。しかしながら、ファンにとってはFreddieを暖かい目で描いているその1点で、この映画は100点満点です。Live Aidに話が収斂していくあたりとエンディングは涙なしでは見ることができませんでした。Live Aidのシーンも鳥肌ものでした。
音楽は言うまでもなく素晴らしくて悶絶します。広いスペースで、いい音響システムでQueenの演奏を聴くことをできるのはこの上ない喜びです。
先日観たA Star Is Bornにはそれほど感動しませんでしたが、この映画は音楽も内容もとてもよかったです。ファンにはたまらない映画です。
House of Cards Season 6
リリース当日についBinge-watchしてしまいました。このプログラムは、大好きで観てしまうというよりも、Season 5まで観てしまったので最後まで見届けざるを得ないという謎の義務感で観てしまいます。観るために1年以上ぶりにNetflixを再契約しました。
あらすじの詳細を知りたい場合は下記のサイト等で確認して下さい。詳しく書かれていて、共感ポイント続出です。
さて一気に観た感想としては・・・やっと観終えてよかった、もう観なくてすむのでホッとした、というところでしょうか。
House of Cardsといえば、無意味に罵り合い、必要以上にセンセーショナルにあおり、どんどん人が死んでいくのがお家芸として有名ですが、今シーズンもやはりつっこみどころ満載でした。
たとえばClaireがうつ病になったように見せかけるシーンはセンセーショナルに煽ることだけが目的になっていて、「この設定必要?」と疑問に思ってしまいました。
LeAnnもSeason 5の最終話で交通事故にあっていて、生きているのか死んでいるのかが話題になっていましたが、Season 6の冒頭であっさり死んでいることになっていました。あれだけ大きかったRemyとその恋人の議員の存在は完全になくなっています。Tomも今シーズンで殺されてしまいました。極めつけは最終話のDoug。どう考えてもあれぐらいでは死なないし、もし仮に死ぬとしたら壮絶に苦しいはずですが、比較的平和に死んでしまいました。Claireは外科医並みの知識と正確さを持ち合わせていたのでしょうか。そもそも、大統領の暗殺の可能性が濃厚な中で、Secret Serviceは何をしているのかしら?
などなど、とにかく突っ込みどころ満載でしたが、そもそもSeason3あたりからどうにもこうにも無理やりな展開のオンパレードなので、まぁ最後もこんなものなんだな、という印象です。そして、ClaireとDougが人気キャラだったんだなぁ、ということを再認識しました。
とにかく、観終えることができて、よかったです。間違いなく、Season 1が一番おもしろかったです。それ以降は見る必要なしです。
The Kreeger Museum
DCの郊外にある The Kreeger Museumに行ってきました。公共交通機関で行くのが難しい豪邸街にあるので、車かUberで行くことになります。駐車場が小さいと聞いていたので私はUberで行きました。Red LineのTenley Town-AU駅から車で10分ほどです。
Kreeger夫妻は個人のアート収集家です。個人なのに、モネ、ゴッホ、ピサロ、ピカソ、ミロ、カンジンスキー、ムンク、シャガール、モンドリアンを所有しています。邸宅を死後美術館として寄贈し、所蔵品を展示公開しています。邸宅も豪邸で、すごすぎる富です。
モネの海岸の絵が複数展示されていました。海岸を題材にした絵は珍しいなぁと思いました。海の配色がきれいで、とにかくうっとりします。印象派は奥さんの趣味だそうです。
そして旦那さんの趣味のピカソ。ピカソも複数枚展示されていました。
DCダウンタウンには素晴らしいアートギャラリーが複数あるので、それを観ずにここに来る必要は特にないと思いますが、たまには違った環境でアートを鑑賞したい人には悪くない場所だと思います。平日の昼間に行ったのでもっとガラガラかと思いきや意外に人はいました。受付の人によると、1000人も来場してすごく混む日もあれば、すごく空いている日もあるとのこと。・・・読めないですね、それは。
Docentの人々はとても親切で知識が豊富でした。
King Lear
アマゾンで配信されている King Learを鑑賞しました。King Learの内容は知っていますが、この映画でどのように解釈されているのかは知らずに見たところ、最初からびっくりしました。
なんと、設定は現代。軍事政権下のロンドンという設定です。
そして、イギリス英語だから聞き取りにくいだろうと思って覚悟を決めて見はじめましたが、聞き取りにくいというレベルですらなく、何をいっているのかさっぱりわかりませんでした。語感は英語なので、たぶん英語を話しているんでしょうけれど、とにかく、さっぱり何を言っているのかわかりません。その一方で、話は原作に忠実に進行しているように見えます。
何を言っているのかほとんどわからないながらも、名優勢ぞろいの劇は面白かったです。2時間強の映画をあきらめずに最後まで観続けることができました。ただ、とにかく展開が早く、何を話しているのかもわからないので、原作をしらないと見続けることはできなかったと思います。
字幕なしで見たのは無謀だったかなぁ、なんて思いながら、鑑賞後に一般人のレビューを観ていたところ、どうやらこの映画では原作通りの古典的なセリフが使われているらしく、英語ネイティブでも何を言っているのかわからなくて字幕を付けてみていた、とのこと。
私が全く聞き取れないのも当たり前ですね。へこむ必要なし。
Contemporary Art
先日SmithsonianでComtemporary Artについて講義を受けてきました。講義では、Pop Art、Minimalism、Conceptual Art、Land Art、Graffitiなどがカバーされ、これまでNational Gallery East BuidlingやSmithsonian American Art Museumで知らず知らずに観てきた芸術家がオンパレードでした。
というわけで、講義の復習をかねてNGAに行ってきました。
Pop Art のClaes Oldenburg。Soft Sculptureが有名ですが、NGAにはSolid Sculptureが展示されていました。(Sculptureは彫刻と訳されることが多いのですが、こういう作品に対して彫刻というのはなんとなく違和感大です。)
MinimalismのDonald Judd。壁に作り付けの棚がある、といった風情の作品です。下の赤い造形物は全く意味不明です。
おなじくMinimalismのEllsworth Kelly。NGAに行くたびにこの展示を観てきましたが、この作品がKellyだったことにいまさら気が付きました。
さらに同じくMinimalismのRichard Serra。鉄板。全く持って謎。
Minimalismが好きなので、どうしてもその作品に偏ってしまいますw。
講義ではMinimalistの究極の形であるWhite on Whiteも紹介されました。そう、Robert Reymanです。このWhite on Whiteについては "Provocative but Mindful" と講師は紹介していました。まさにその通りだとおもいます。NY州にあるDIA Beaconについても紹介してくれて、ますます行きたくなりました。
NGAではRachel Whiteread特別展も開催されています。前回来た時にゆっくりと見ることができなかったので、今回改めて鑑賞しました。マットレスがくたっとして壁にもたれかかっている作品群、ドアの作品群、ポップな灯篭みたいな作品群、などなど、作品の理不尽なシンプルさに打ちのめされます。この人は苦しみぬいてこの形を作り出しているのかなぁなんて想像すると、さらにその理不尽さが増します。作品の意味を理解することは難しいのですが、ふとした作品での色合いが絶妙なので、この人は本当に天才なんだろうなぁ・・・と感じました。会期中にもう一度観に行きたいと思います。