白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

Pursuit of Silence @ DCEFF25

Smithsonian National Museum of Natural Historyで上映されたPursuit of Silenceを観てきました。500人くらい入りそうなホールがほぼ満員でした。

映画は自然の音のみで構成された映像で静かに始まり、日本の禅や茶道の精神性と静かさの関係が語られ、騒音が大気汚染に次ぐ世界の公害の一つであること、Silenceは音があってこそ認識されること、「教育はとても大切」と言っている割には小学校の真横を電車が走って授業がたびたび中断することを甘受する社会の矛盾、などなど、これまで誰でもなんとなく感じていたことを美しく構成した映画でした。

上映後には制作者側が登壇し、観客とのQ&Aセッションがありました。これがなかなか興味深かったです。

静かさを恐れるのはなぜでしょうか?という問いには、自分自身と対峙するのが怖いから、という哲学的な答えが帰ってきました。

Silenceがテーマなのになぜこの映画ではピアノのBGMが多用されているのか?という問いには、BGMを入れないと映画館のエアコンの音や隣に座っている人の咳の音などが気になってしまいむしろ集中して映画を見れないから、という回答があり、なかなか奥深いと思いました。

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