今日はCarnegie Institute of Scienceにて絶滅危惧種の保護に関するショートフィルム集を観てきました。上映されたのは下記の4つです。
- Pronghorn Revival
- Fix and Release
- In Search of Tzotz
- Red Wolf Revival
とくに最後のRed Wolf Revivalは悩ましいテーマだと思いました。
絶滅寸前のRed Wolfを保護するために、North Carolinaで保護区を設定し保護活動を開始。しかし、地元住民にとって害獣であるコヨーテとの区別がつきにくいため誤って駆除してしまうこと。さらに、そもそもWolfは厄介と思われているためRed Wolfの絶滅を宣言して保護区を廃止する方向に向かっていること。「ベンガルトラやアフリカの象の保護が進まないのは現地の人々の無理解のせい」だと思っていたのに、実はアメリカでも同じことが起きていること。
重いテーマだけに、上映後のQ&Aでも特にこの映画の監督Roshan Patel氏とのQ&Aが活発になされました。とくに感動したのは、監督自身が建設的にこの問題に取り組んでいたことです。地元住民にこの映画を見せて啓発&対話集会を開催したり、映像を貸し出して学校での啓発活動につかったり、North Carolina以外で保護してくれるところを探したり。解決には時間がかかるものの人々の善意を信じている様子が、静かに、そして、力強く伝わってきました。
こういうドキュメンタリーモノを見た後で制作者の意図をQ&A形式で知ることができるのはよいなぁ~と改めて思いました。