ナショナルジオグラフィックのPrisitne Seas Projectについてのドキュメンタリー映画を観てきました。プロジェクトは全世界で展開中だそうで、今回のお話はガラパゴス諸島の海洋保護区拡張プロジェクトのお話でした。
ガラパゴス諸島の中でも最も陸から離れた場所にあるWolf島とDarwin島の海中の映像が圧巻でした。ここは惑星の中で最もサメがいる場所とのことで、ハンマーヘッドシャークの群れがウヨウヨしていました。ただ、その年はエルニーニョ現象のせいでサメ自体がこの海域でもあまりみることができなかったそう。死んでしまったわけではなく、より海水温が低い場所に移動しているとのことでしたが、個体数自体も人間の乱獲で減っていることが危惧されているとのこと。
さらに驚いたことに、このドキュメンタリーによると、この海の中では食物連鎖の頂点にいるサメやマグロのほうが餌よりも多いとのこと。にわかに信じがたいため、おそらく、個体数が多いというのではなく、生きていくのに必要な量ということかなあ、と解釈しました。頂点の生物のほうが多いことで、食物連鎖の下層にいる生物は、絶滅を防ぐために、より速いスピードで進化することが促される、というのが海の中のバランスだそうです。海ってすごいです。
この映画のあとにも、映画製作者とのQ&Aの時間が設けられ、熱心な観客との対話がありました。内容をより深く理解できるのでとてもよかったです。