白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

The Crown

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The Crownのシーズン1と2を見終えました。

イギリスの女王エリザベス2世の結婚直前から第4子誕生までが描かれています。イギリスの歴史を全く知らなかったので勉強になります。

このドラマは、エリザベス女王が主人公にもかかわらず、彼女自身というよりもむしろその周囲にいる様々な人物が繰り広げる出来事を中心にして進行していきます。

最初のうちは、なぜエリザベス女王にもっとフォーカスしないのかと不思議に思っていましたが、見ていくうちに得心しました。わざとそう描いている、ということを。

エリザベス女王が自分の立場と役割を十分に理解しているからこそ、ハプニングの中心になるようなことは絶対に控え、私心を捨てて透明な存在に徹していること。

一方で、それを理解できない人々が、透明ではない存在となることを女王に期待して、自分勝手にふるまうことの理不尽さ。

この2軸がエピソードを見るにつれて鮮明に浮かび上がってきます。

とにかく、女王にとっては理不尽なことの連続。周りの人はもっと助けてあげたらいいのに、むしろ足を引っ張った挙句に最後は女王が助けてくれることを期待する・・・という構図が続きます。

決して心が温まるようなドラマではなく、全編を通してなんとなく見ごたえがあるような、ないような、という展開ですが、シーズン2の最終話の最後の10分はとても素敵でした。そうであってほしい、と祈る気持ちになる、エンディングでした。

シーズン3も見るか?と言われると、見たいですね、やっぱり。

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