白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

東京都現代美術館を訪問

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東京都現代美術館に行ってきました。現在の展示は主に日本人芸術家のSculptureが中心でした。そんな中でも異彩を放っていたのがMark MandersのDry Figure on Chairという作品です。ずいぶん不思議な作品で、しばらく見入ってしまいました。日本人芸術家の作品は特に好みの作品はなく、どこかでみたことがある作品という程度の印象しか残っていません。

この美術館を平日の午後に訪れると、混雑はしていませんでしたが、思った以上に観客はいました。夏休み期間のHirshhornくらいの人手でした。

またこの美術館に来るか?と聞かれたら、たぶん行かないと答えます。アクセスが悪い割には、それに見合うご褒美がないです。

帰国準備チェックリスト

既に帰国したのですが、帰国に当たってアメリカ側でいろんな手続きがあったので、備忘録として書き残します。

  • PEPCO連絡:ウェブサイトで手続きしました。解約する3週間前くらいに申し込みました。
  • 水道連絡:大家さんが契約しているので、大家さんにどうしたらよいか相談しました。
  • Verizon Fios解約:ウェブサイトでは手続きできないので電話で連絡。国外に出ることを伝えると引き留めトークを引っ込めてくれるので簡単に手続きができました。レンタルしていた機器は解約当日に最寄りのベライゾンショップに持っていきました。返却手続きはすぐにできて効率の良さにびっくりしました。
  • 大家さん連絡:退去の3か月前に連絡しました。Walkthroughの日を決めることもお忘れなく。私が住んでいたところの大家さんはとても親切で仕事が早い人だったので、Depositも退去後2週間くらいで返金してくれました。
  • USPS転送手続き:引っ越す2週間前にウェブサイトで転送の手続きをしました。
  • 引っ越し業者手配:引っ越す2か月くらい前に業者に見積もりに来てもらいました。ちなみに海外引越はいつも日通にお願いしています。丁寧です。アパートに住んでいる場合は、引っ越し日のService Elevatorを予約することもお忘れなきよう。
  • 日本での住む場所の手配:アメリカに来るときにすべて引き払ってきているので、住む場所を一から探さないといけませんでした。帰国してから2週間はホテル暮らしをしていました。
  • AAA解約:AAAのショップに行って手続きをしました。国外に出ることを伝えると引き留めトークが終わるので迅速に手続きが終わります。
  • 車のタイトル返却:MVAまで出向かずに、AAAで手続きをしました。手続き費用は確か8ドルくらいだったと思います。とても迅速でした。
  • 車の保険解約:GEICOの電話で解約を伝えました。国外に出るので車を売ったことを伝えると、引き留めトークもなく迅速に手続きができました。
  • Amazon prime解約:普段は年契約をしていたのですが、帰国日程が分かった段階で月契約に切り替えていました。ウェブサイトから簡単に解約できます。
  • SmarTripカードの自動チャージ解約:こちらもウェブサイトから。
  • 不用品処分:近くのGoodwillに不要になった衣類や雑貨を寄付しました。行為としては「寄付」なのですが、大きなTrash Binに無造作に放り込むだけなので、むしろ「処分する」という感覚に近かったです。本はFriends of Libraryにも持っていきましたが、こちらも処分感がつよかったです。
  • 小銭の処分:Harris TeeterにあるCoinstarを使ってみました。アマゾンのギフトカードに替えるつもりでしたが、画面で選べなかったので、代わりにStarbucksのギフトカードにしました。結局使いきれずに帰国しましたw
  • その他:普段通った道や場所をビデオ撮影しました。ビデオは写真よりも臨場感があるので、当時を懐かしく振り返るのにもってこいです。

このほかにもSailing Permitや税金などのややこしい事務手続きがありました。日本に帰ってからも日本側での事務作業がいろいろあるので、事務作業好きにはたまらないですねw

Lost in Translation in Tsukiji

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築地に行ってきました。場外市場は国内外の観光客で活況を呈していました。景色をみて驚いたのは、この昭和的な雑然とした風景は、日本感たっぷりというよりもアジア感たっぷりだという点です。

 

DIC川村美術館を訪問

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千葉県佐倉市にあるDIC川村美術館に行ってきました。

ここには印象派の絵画とコンテンポラリーアートの作品が展示されています。館内は撮影禁止なので残念ながら写真はありません。

最近Ellsworth Kellyの作品を複数購入したそうで、一室が彼の作品の展示に充てられていました。Black Curveと名付けられた作品が見事でした。

Rothko Roomと名付けられたRothkoだけを展示した部屋もありました。シーグラム壁画となる予定だった赤黒い作品群です。こちらも見事なのですが、狂気感が色濃く漂うため、短時間しか滞在できません。

Robert RymanやPollockの作品も1点ずつ展示されていました。こちらの作品もいい作品で、これらを見たときには心躍りました。Calderも3点展示されていました。

上記の作品はよかったのですが、そのほかの作品は好みではありませんでした。印象派の作品にいたっては、大家であってもあまり高いレベルの作品はありません。これまでNGAに通っていただけに、アメリカと日本の資本力の違いを感じざるをえませんでした。

帰りのバスを待つ時間がずいぶんあったので、美術館を3周しました。それでも時間があまったので、最後に学芸員のガイドによる鑑賞ツアーにも参加しました。NGAやほかのアメリカの美術館のDocent Tourとははるかに異なる次元の解説でした。改めて、アメリカは芸術鑑賞には適した環境だったんだなぁと再認識しました。わざわざ高速バスに乗って出かけましたが、再訪することはなさそうです。

日本で美術作品をじっくり鑑賞したければ、鑑賞対象を日本画や仏教美術に移行せざるをえないのかもしれません。

 

National Gallery of Art 再訪、そして・・・。

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NGAに行ってきました。上の作品はTheodore Rousseauの Ile-de-Franceの風景がです。いかにもバルビゾンスクールという作品ですね。

 

さて最近ずいぶん根を詰めて美術館に通っています。

その理由は、日本への帰国が迫っているからです。今月末に帰国します。帰国したらこんな頻度で、こんなクオリティの美術館に、無料で通えることはありえません。悔いを残さないためにも、老体に鞭を打ってw、美術館に日参しています。

DCは美術を勉強する人にとっては、まさに天国です。夢のような場所です。こんな素敵な場所に住むことができて、本当に幸せだったと思います。

NGAに通い始めたときは、ヨーロッパの明るくて美しい印象派の絵ばかりを観ていましたが、少しずつ美術を勉強していくと、印象派が出てくる直前までメインストリームだった伝統を重んじた絵画や、ルネッサンスの絵、宗教画なども、面白く鑑賞できるようになりました。モダンアートも大好きになりました。Mattiseのカットアウトがとくにすきで、色彩と形ののびのびとした調和に見惚れます。今日NGAの展示を観に行ったらカットアウトの展示室がクローズされていて、がっかりしました。前回じっくり見ておいてよかったです。そしてコンテンポラリーアートのRachel Whitereadは、作品のコンセプトを知ったうえで鑑賞すると共感とともに暖かい気持ちになるので、最高です。

一方で、アメリカの絵画は、CassartやWhistlerが最初は面白いと思っていました。いつもの間にかだんだん興味がなくなり、その代わりにアメリカのコンテンポラリーアートにはまりました。とくにミニマリストがやばいです。White on WhiteのRobert Rymanは私のヒーローです。そのほかにもEllsworth Kelly、Donald Judd、Alma Thomasがすきです。de Kooning やBasquiatは理解を超えますが、観ていると圧倒されます。HopperやO'keeffeもいいですね。

アメリカ生活も残すところ10日程度ですが、存分に芸術鑑賞を楽しんでおこうと思います。

Freer再訪

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Freerに行ってきました。

NGAで開催されている日本美術特別展を観てからここに来ると、作品が絞られていて、有名作品が展示されているわけでもないので、ずいぶん寂しいなぁという印象は否めません。贅沢な感想ですがw。現在中国芸術と韓国芸術の一部が展示替えのために閉室しているので、さらに展示作品数が激減していました。

上の写真はピーコックルームです。今日は窓が開いていない日だったので、薄暗い室内と金色のクジャクが美しい調和を見せてくれました。

 

Hirshhorn再訪

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Hirshhornに行ってきました。前回訪問した時と展示はやや変わっていましたが、引き続きエッジが立った展示でした。上の作品はRoman Opalkaの作品です。約50年くらいかけて、ひたすら数字を無限に向かって描き続ける、というコンセプトの作品です。あまりに緻密で、眺めていると惚れ惚れとします。(写真は解像度が低すぎて数字が読めなくなっています。) 遠くからみると、数字が波のような鱗のような形になっていて、面白いです。

 

National Gallery of Art 再訪

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NGAに行ってきました。再び 日本美術展を鑑賞してきました。展示作品の質の高さにしびれます。

上の写真はカフェテリアです。美術品を鑑賞していて疲れると、いつもここでコーヒーを飲んでいます。Chocolate Puddingが意外においしいです。ダウンタウンDCにはおいしいコーヒーが飲めるカフェが他にたくさんあるのですが、ついついここでくつろいでしまいます。

 

 

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