千葉県佐倉市にあるDIC川村美術館に行ってきました。
ここには印象派の絵画とコンテンポラリーアートの作品が展示されています。館内は撮影禁止なので残念ながら写真はありません。
最近Ellsworth Kellyの作品を複数購入したそうで、一室が彼の作品の展示に充てられていました。Black Curveと名付けられた作品が見事でした。
Rothko Roomと名付けられたRothkoだけを展示した部屋もありました。シーグラム壁画となる予定だった赤黒い作品群です。こちらも見事なのですが、狂気感が色濃く漂うため、短時間しか滞在できません。
Robert RymanやPollockの作品も1点ずつ展示されていました。こちらの作品もいい作品で、これらを見たときには心躍りました。Calderも3点展示されていました。
上記の作品はよかったのですが、そのほかの作品は好みではありませんでした。印象派の作品にいたっては、大家であってもあまり高いレベルの作品はありません。これまでNGAに通っていただけに、アメリカと日本の資本力の違いを感じざるをえませんでした。
帰りのバスを待つ時間がずいぶんあったので、美術館を3周しました。それでも時間があまったので、最後に学芸員のガイドによる鑑賞ツアーにも参加しました。NGAやほかのアメリカの美術館のDocent Tourとははるかに異なる次元の解説でした。改めて、アメリカは芸術鑑賞には適した環境だったんだなぁと再認識しました。わざわざ高速バスに乗って出かけましたが、再訪することはなさそうです。
日本で美術作品をじっくり鑑賞したければ、鑑賞対象を日本画や仏教美術に移行せざるをえないのかもしれません。