瀬戸内国際芸術祭2019
念願の瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。たった1泊2日の滞在なので、今回は女木島と高松の四国村に絞って鑑賞してきました。
感想は・・・素晴らしいの一言です。コンテンポラリーアートが好きでよかった、生きていてよかったと心底感じました。土地とアートが融合していることがこんなに大きな感動を生むことを、初めて知りました。
このアート群を見るまでは、Glenstone Museumが景観も含めて空前絶後に素晴らしいと思っていましたが、いやいやなかなか瀬戸内も負けていません。ここで展示されているのは超有名アーティストの作品というわけではありません。とはいえ、この土地で何を表現するか、気鋭のアーティスト達によって考え抜かれています。
素晴らしい、ほんとうに素晴らしい、ただ素晴らしい、としか言いようがありません。こんなに素晴らしい芸術祭がこんなに身近にあったなんて。
これらの作品を鑑賞できる幸せをかみしめました。
平日に行っても、女木島は訪問客がそれなりにいました。一方で、屋島の四国村はほとんど人がいませんでした。四国村に移設されている古民家群そのものも素晴らしいうえに、そこに融合する新進気鋭のアーティストたちによる作品をゆっくり楽しめるので、とにかく最高です。
ちなみに芸術祭以外の時期でも見ることができるアートがそれなりにあるので、会期外で直島に行ってみたいです。
伊庭靖子展@東京都美術館
コートールド美術館展の横で開催されていました。フラッと鑑賞してみたところ、これが珠玉でした。この光のかんじ、最高です。どうやってこんな透明感を表現できるのでしょうか。感動しました。
コートールド美術館展@東京都美術館
コートールド美術館展に行ってきました。
こちらは点数はそんなにありませんが、とてもレベルの高い印象派およびポスト印象派の作品が展示されていました。私のお目当てはこの写真のマネではなく、Seuratでした。まさか日本でSeuratを鑑賞することができるとは思っていなかったので、とてもうれしかったです。見入ってしまいました。
ちなみに、平日の昼間に行きましたが、それなりに人込みでした。週末の混み具合は・・・想像もつきません。
岡本太郎記念館を訪問
岡本太郎記念館を訪問しました。ここは岡本太郎さんのアトリエだったところで、いまでも、書きかけの絵や、(たぶん)完成した絵が無造作に棚に保管されていました。そして作品がいくつか展示されていました。一つ一つの作品は個性豊かなのに、全体として醸し出される謎の調和は何なんだろう、と感動しました。太陽の塔のミニチュア模型をお土産に買って帰りました。ここはおすすめです。
帰国して2か月が経ちました
日本に戻ってきて良かった点
- スーパーマーケットでほしい食材が簡単に安く手に入る
- おいしい和菓子を毎日食べることができる
- おいしいお漬物を買うことができる
- おいしい和食を気軽に食べることができる
- 外食全般がおいしい
- お茶がコンビニで買える しかも種類が無限大
- コンビニスイーツがおいしい。おいしすぎる。
- デパ地下が楽しすぎる
- 高級食パンが衝撃的においしい
- ヘアサロンで思い通りの髪形をお値打ち価格で実現してもらえる
- 車を運転しなくてよい(東京の場合)
- 夜遅くでも一人で歩くことができる
- 仏教美術、日本美術をふんだんにみることができる。上野の芸術村はすごい
- Amazonが翌日に届く
- Netflixで水曜どうでしょうが見られる
- Amazon Prime Videoでトリック、プロジェクトX、ガンダムを観ることができる
- 歯科治療が安価
日本に戻ってきてやや残念な点
- Colgate製品が手に入らない
- フルーツがべらぼうに高い
- 食べ物がおいしすぎて太る
- 夏が暑すぎて、ジョギングできない
- スタバが混みすぎている。スタバに限らずカフェはどこも混みすぎている。
- 西洋美術にたいしたものはない
- 美術館、博物館はどこも有料。しかも混んでいる。
- Amazon Prime musicで聴くことができる洋楽が古い。ラインナップが少ない。
- ゴルフを続けるのが簡単ではない
日本に戻ってきて新鮮だった点
- 歩行者は信号標記を守る。たとえ車が走っていなくても信号が赤であれば横断歩道で待っている
- 道端にゴミ箱がない。なのにゴミが落ちていない。
- スタバなどのカフェは、日中の昼間、暇そうなサラリーマンであふれている
- 電車では男性が我先に座ろうとする
- 荷物を持っているわけでもないのに、健康そうな人が駅のエレベータを使う
- 狭いところをすれ違うときに誰も「すみません」と言わずに無言でぶつかってくる
- 当然ドアは開けて待っていてくれない
- 地図で見ると遠そうな場所が、歩いてみると意外に近い
- 旅行者の外国人(とくにアジア人)が増えている
東京国立博物館 本館
東京国立博物館の本館にも行ってきました。
日本の美術作品を、縄文時代から近現代のダイジェストで観ることができます。DCのFreerよりも、当然すごいです。METの中国芸術展示と同等程度でしょうか。
平日午前だとそんなに混みあっているわけでもなく、自分のペースで作品を鑑賞することができました。ただ、午後になると人が増えていました。休日だとさらに混みそうです。
日本の美術作品は光に弱いものが多いので、長く展示していることができません。このため常設展で同じ作品を2~3年にわたってみることができるわけではなく、1か月~数か月のみの展示となります。行くたびに新しい展示が見られるわけですが、同じ物を何回も見たい派にとっては、仕方ないもののややつらいです。
特別展の奈良の御仏の展示は猛烈な人だかりで、鑑賞する気が持てず、素通りせざるを得ませんでした。同じく特別展の三国志展もたくさん人がいる雰囲気でした。
この日は法隆寺宝物館と本館を見学しました。アジア館も行きたかったのですが、疲れてしまって無理でした。また次の機会に訪れたいと思います。
法隆寺宝物館@東京国立博物館
まさか東京に法隆寺宝物館があるなんて。東京国立博物館内あると先日知り、さっそく訪問してきました。平日の開館と同時に行ってみたところ、宝物館は隅に位置するためか、訪れる人が誰もいなくて、閉館しているのかと思うほどでしたw。東京でこんなに空いている美術館があるのは驚きでした。
しかも、展示が素晴らしい。法隆寺の宝物なので、7~8世紀の飛鳥時代の仏教美術がメインで、なかでも観音菩薩像が荘厳に展示されています。素晴らしいとしか言いようがありません。そして重要文化財だらけです。ちなみに上の写真は国宝です。
建物は谷口吉生の設計です。外観とランドスケープの調和が美しく、ずっと見ていたい気持ちになります。建物の中は、直線的ですっきり、木材がふんだんに使われていて、心が落ち着きます。まるでMOMAにいるような気持ちになりました。
ここは何度も訪れたい場所です。
ちなみになぜここに法隆寺の宝物がそろっているかというと、明治時代の廃仏毀釈で荒廃を危惧した法隆寺が、皇室に献上することで宝物を守ろうとしたからということです。悲しい歴史のもと、何が大切かを考え抜いた当時の人々の知恵に感謝と尊敬しかありません。