Los Angeles County Museum of Art(LACMA)
アメリカ西海岸で最大級のコレクションをもつLACMAに行ってきました。そして確信しました。西海岸は美術品鑑賞には向かない場所だ、ということを。
NYCのメトロポリタン美術館(The Met)とおなじ入館料25ドルの割には、LACMAに展示されているコレクションはあまりに寂しいのです。体感的にはThe Metの1%くらいです。というわけで、どうしてもLACMAに行くという方は、あまり期待せずに訪問したほうがよいと思います。もっというと、LAにはもっと楽しい場所がたくさんあるので、そちらに時間とお金を割いたほうが良いと個人的には強く思います。
私がLACMAを訪問した時には、アメリカンアートと中国美術が閉館していて、ただでさえ見どころは半減していました。
印象派は1室しかなく、どちらかというとゴーギャンが中心で、私には見ごたえがありませんでした。マティス、そして一部のピサロは全く別の場所に展示されていました。ピカソの作品数はまずまずあったので、ピカソ好きにはいいかもしれません。
別館の日本館にもいってみましたが、所蔵しているはずの若冲などのすごいコレクションは全く展示されておらず、「?」と首をかしげるしかない掛け軸が仰々しく展示されていました。寄贈者のひとりであるジョープライスがLACMAの方針を以前批判していましたが、まさにその通りだと思いました。もったいない・・・。
根付の展示も面白いのですが、こちらは逆に点数が多すぎるために途中で飽きてしまい、残念としかいいようがありません。
ゲッティに行ったときも残念だと思ったのですが、LACMAはさらに残念な気持ちでいっぱいになりました。鑑賞を途中で切り上げて、リトルトーキョーに繰り出したのでした。