白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

Contemporary Art

先日SmithsonianでComtemporary Artについて講義を受けてきました。講義では、Pop Art、Minimalism、Conceptual Art、Land Art、Graffitiなどがカバーされ、これまでNational Gallery East BuidlingやSmithsonian American Art Museumで知らず知らずに観てきた芸術家がオンパレードでした。

というわけで、講義の復習をかねてNGAに行ってきました。

Pop Art のClaes Oldenburg。Soft Sculptureが有名ですが、NGAにはSolid Sculptureが展示されていました。(Sculptureは彫刻と訳されることが多いのですが、こういう作品に対して彫刻というのはなんとなく違和感大です。)

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MinimalismのDonald Judd。壁に作り付けの棚がある、といった風情の作品です。下の赤い造形物は全く意味不明です。

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おなじくMinimalismのEllsworth Kelly。NGAに行くたびにこの展示を観てきましたが、この作品がKellyだったことにいまさら気が付きました。

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さらに同じくMinimalismのRichard Serra。鉄板。全く持って謎。

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Minimalismが好きなので、どうしてもその作品に偏ってしまいますw。

 

講義ではMinimalistの究極の形であるWhite on Whiteも紹介されました。そう、Robert Reymanです。このWhite on Whiteについては "Provocative but Mindful" と講師は紹介していました。まさにその通りだとおもいます。NY州にあるDIA Beaconについても紹介してくれて、ますます行きたくなりました。

NGAではRachel Whiteread特別展も開催されています。前回来た時にゆっくりと見ることができなかったので、今回改めて鑑賞しました。マットレスがくたっとして壁にもたれかかっている作品群、ドアの作品群、ポップな灯篭みたいな作品群、などなど、作品の理不尽なシンプルさに打ちのめされます。この人は苦しみぬいてこの形を作り出しているのかなぁなんて想像すると、さらにその理不尽さが増します。作品の意味を理解することは難しいのですが、ふとした作品での色合いが絶妙なので、この人は本当に天才なんだろうなぁ・・・と感じました。会期中にもう一度観に行きたいと思います。

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