SAAM再訪
先日心構えをせずに足を踏み入れてしまったSAAMのベトナム戦争関連の特別展。今回は心構えをして3階の展示に行ってみました。
やはりズッシリときました。上の写真は、On Kawaraの有名な作品Title (1965)です。確かこの前NGAの東館で見たような気がしたので、今回の特別展でこちらに貸し出されているのでしょう。
この他にも、センセーショナルな作品が多数展示されています。ただ、目をそむけたくなるような作品の中にいるとあまりに居心地が悪すぎて、作品に向き合う気力が湧きません。
そんな中で、もっとも静かな佇まいをしているのが、Barnett Newmanの作品Lace Curtain for Mayor Daleyです。素晴らしい作品です。決して目をそむけたくなるような煽り方はしてきません。むしろ作品を静かに直視し続けることができます。おかげで、Newmanがこの造形を通して表現しようとしていることに思いを馳せることができました。ミニマリズムは奥が深いです。