白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

大興奮のBarnes Foundation@フィラデルフィア

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今回のフィラデルフィア旅行は、Barnes Collectionを見るのが最大の目的でした。入館は原則として事前予約制です。当日券もあるそうでしが、入場者数制限もあるので、繁忙期には予約していったほうが無難だと思います。

初めての鑑賞だったので、Docent Tourにも申し込み(入館料込みで一人$45)、Valet Parkingも事前に予約し($20)、万全の体制で臨みました。

10時開館なので、10分前くらいに到着するようにいったところ、人もまばらでValet Parkingにも一番ノリでスムーズに入館することができました。

ちなみにValet Parkingは美術館の車寄せのところで担当の人に車を渡します。どこに車を駐車するのかぁとおもってみていると、なんと車寄せのスペースに車をどんどん並べていきます。遅い時間に来るとスペースがなくなってしまうのではないかと思いました。

さて、念願のBarnes Collection。館内は写真撮影禁止なのでむしろじっくりと絵画や美術品の鑑賞に集中することができます。とにかくとんでもない量のRenoirCezanneMatisse。もう、とにかく、とんでもない量です。圧倒されます。そして、その合間を縫ってPicassovan GoghEl GrecoHenri RousseauModigliani、Utrillo。「合間」扱いされているこれらの絵画も、普通なら1枚あるだけでもとんでもないことなのに、すごい頻度で展示されています。

しかも何よりすごいのが、これらの絵画の配置方法です。Dr. Barnesがこだわり抜いた配置はとにかく斬新で、凝りに凝っています。こんな展示は未だかつて観たことがありません。個人として美術品を収集しているメリットが圧倒的に発揮されています。原則として、絵画と美術品は壁一面の中で対照になるように配置されています。その詳細を言葉で説明したいのですが、長くなるうえにうまく表現できないところがもどかしいところです。ピカソの絵とモディリアーニの絵を対照的に並べているのも面白いですし、同じようなモチーフをセザンヌとルノアールが描いているを対照的に見せるのも面白いですし、下をのぞき込んでいるルノアールの絵の下にはチェストとボウルを配置したりと遊び心満点です。

 

もうとにかく圧巻です。Dr. Barnesの慧眼と審美眼にはただただ敬服するのみで、美しさと遊び心にすっかり魅了されました。いつかフィラデルフィア近郊に行くことがあれば、Barnes Foundationにもまた必ず立ち寄りたいと思いました。

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