白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

National Archives

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National Archivesに行ってきました。日曜の昼下がりに行ったところ、入場するときには列が少しできていました。

2階のRotundaにThe Declaration of Independence、Constitution、Bill of Rightsの原本が展示されています。この文書を見るための列ができていて、15分くらい待ちました。筆記体の文字は小さくて読みづらく、しかもかなりインクが薄くなっているので、私にはまったく読めませんでした。ただ、アメリカ人と思われる皆さんは、じっくりと見入っていました。

U2 @ Capital One Arena

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U2のコンサートに行ってきました。U2はライブへの動員数で世界記録を持っているほど、ライブの評価が高いアーティストです。実際にコンサートに行ってみて、その意味がわかりました。

U2は別格でした。

視覚と音楽が正しく組み合わされたとき、そのアートはとんでもない力を持つことを体感しました。コンサートに参加しているのに、深くて硬派な社会派映画を鑑賞しているような気持になります。

メッセージ性は豪速球の直球勝負です。アメリカを取り巻く現状、世界を取り巻く雰囲気、それでもアメリカの本当の底力を信じている、というトーンでコンサートは進行していきました。ものすごく感化されました。

そして、この4人のメンバーの絆。やはり特別でした。結成から40年近くが経つのに、結成当初のメンバーでずっと活動していることのすごさを感じました。

いいものを観たなぁ、と心から思いました。

RBG

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RBGを観てきました。最高裁判事Ruth Bader Ginsburgの半生についてのドキュメンタリーフィルムです。女性が働くことが非常識であった時代に、静かに、ひたむきに努力を重ねて、壮絶な困難を乗り越えて超人的な功績を残してきたRGBの半生が淡々と紹介されていきます。コーネル、ハーバード、コロンビアでそれぞれトップの成績を残したにもかかわらず、弁護士は女性の仕事ではない、という理由で卒業後にNYCのLaw Firmに雇ってもらえなかったこと。しかも卒業時にはすでに1児の母で、しかも夫がガン闘病中という過酷な状況。それでも法曹の仕事をあきらめず、市民権運動、とくに女性の権利について戦い、最高裁で6戦5勝という破格の勝率を残し、60歳を過ぎてからクリントン政権で最高裁判事に就任しました。80歳を超える今もバリバリの現役で、筋トレを欠かさず、2回のガン闘病も乗り越えて、大好きなオペラを楽しみながら仕事に一切妥協せずに取り組む姿は・・・到底まねできないすごい存在だなぁと思いました。

しかも、RBGは、驚いたことに、アメリカ女性らしくないのです。物静かで、むやみに自己主張することはなく、世間話の輪には加わらず、無駄話を一切しない、というのが人物評なのです。本人も「怒るのは時間の無駄」と言っていました。

原作?のNotorious RBGという本も購入して現在読んでいます。面白いです。

Caps の優勝パレードは最高

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12日にConsititution Aveで開催されたThe Washington Capitalsの優勝パレードを観に行ってきました。パレード開始1時間くらい前に会場に着くように、家を出ました。ダウンタウン行きの電車はCapsファンで埋め尽くされていました。あまりに込んでいたので、家の最寄り駅の次の駅で降りて、次の電車を待ってみたところ、次の電車は空いていて座れましたw。

会場近くの駅であるメトロセンターで降りたところ、赤いユニフォームを着たファンが続々とパレード会場に向かっています。駅では無料で優勝を祝うプラカード代わりの厚紙が配られていました。もちろんありがたく頂戴しました。

そして目星をつけておいたアフリカンアメリカンミュージアムのはす向かいに陣取ってパレードの開始を待ちます。待っている間もあちらこちらで「C-A-P-S Caps! Caps!Caps!」や「Let's go Caps!」などのChantingが散発的にあり、とてもわくわくした気持ちになります。

そして待つこと約1時間。パレードは目の前を11時20分ごろに通過し始めました。ダブルデッカーのバスが次々に通過していきます。驚いたことにBeagleはバスを降りて徒歩で目の前を歩いていました。(そんなことをしていたのはBeagleくらいで、ほかの選手はバスに乗っていました。)DSP、Holtby、Oshie、Kuznetsov、Eller、Vranaがかろうじてわかりました。あとから写真でNiskanen、Walkerも写っていたことがわかりました。

そして、冒頭の写真は一番最後のバスです。オーナー、Ovi、Backstrom、OrpikそしてStanley Cupが先頭にいます。12時20分頃に目の前を通過していきました。ひときわ大きな歓声で迎えられ、みんなで感動を共有することができました。

このStanley Cupは34lbsもあるとのこと。つまり17kg弱ですから、これを軽々と持ち上げる選手(および監督)はさすが鍛え上げているなぁ、と改めて感動します。

このバスが通過すると、集まっていたファンは速やかに三々五々解散していきました。このあっさりとしたところが、いかにもDCらしいです。

 

 

Washington Capitals がついに優勝

ついにCapsがプレイオフを制しました。

一夜経った今も、感動が止まりません。

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NBCで中継映像を見ながら、106.7で音声を聞いて鑑賞しました。

とにかくハラハラしっぱなしの60分で、見続けるのがとてもつらかったです。そんな中、Capsの2点目には涙が出ました。BackstromからOviへの美しいパスとOviの思いが詰まったショット。コンビを組んでから11年目でついに念願のStanley Cupを一緒に手にすることができました。Johnの実況中継でもこのゴールの様子の描写は一層熱がこもっていました。とても共感しました。

残り2分になって、Golden KnightsはEmpty Net。そのネットに向かってCapsがパックをヒットしても、なぜか入りません。不安な気持ちがよぎります。いつもあとちょっとのところで勝てなかったCaps。ここ一番では必ず負けてきたCaps。リーグ1のタレントを抱えているのに勝てなかったCaps。そんなことが常に頭によぎり、全く気を抜くことができません。

しかも、Capsが1点リードした状態で残り1分を切ったあたりで、突然時計が故障し残り時間が表示されなくなりました。どうなるのかちょっと心配になり、最後の最後まで気を揉み続ける展開になりました。

そして残り時間0.06秒でFace off。レフェリーがパックを落とした直後に試合終了のブザーが鳴りました。

うれしすぎて叫ぶというよりも、ただ静かに喜びをかみしめる瞬間でした。

Oviが信じられないという表情をした後で喜びを爆発させる様子は本当に胸を打ちました。13年前にドラフト1位(全体でも1位)で指名されてCapsに入り、その後Backstromという相棒を得て、ロシア人として初めてフランチャイズのキャプテンになり、ここ2年はリーグ優勝しているのにプレイオフの最初のほうで負け続けてきました。Oviはリーグ1の才能なので、勝っても負けてもすべてOviの責任にされてきました。プレイオフで負け続けてきたOviは持ってないと散々言われ続けてきました。Capsファンも、それが習い性になっていました。

なのに、ついに、やってくれました。

パレード、見に行きたいです。

TJ Oshieのメトロカード、買いたいです。

Capsの優勝グッズは、NHLのインターネットショップに注文しましたw

National Building Museum

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建物の外はアジサイが満開でした。

この博物館は、中に入るだけなら無料、展示を見るなら10ドルがかかります。

特別展ではSecret Citiesと題して、Manhattan Projectのために新設された3つの都市の都市計画に関する展示がされていました。3つの都市とはOak Ridge、Hanford、Los Alamosを指します。Los Alamosだけはやや私的な思い入れで選定されている感もありましたが、いろいろと考えられた上でこれらの土地がプロジェクトサイトとして選定されていたことを知り、改めて当時のUSの圧倒的なリソースの豊富さに頭がクラクラしてしまいました。

さて、その中でも最も衝撃を覚えたのはこのビデオでした。

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あまりに衝撃で立ちすくんでしまいました。核軍拡競争の熾烈さに、ただただ恐怖を感じます。

 

National Building Museumでは建物の歴史を学ぼうと思っていたのですが、予想外なことを勉強することができました。ちなみに、楽しみにしていた建物の歴史については、おもったほど面白い展示はなく、これに10ドル払うのだとしたらちょっと厳しいなぁと思いました。

Solo: A Star Wars Story

ちまたの評判が低めのSoloを観てきました。

レイティングってあてにならないですね。Rogue Oneとは趣が異なるものの、これはこれで面白かったです。チューイーとの出会い、ランドーとの出会い、そしてハンソロの成長は、全シリーズを観てきたファンとしては面白かったです。本編の7&8よりもよっぽどよかったです。

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ハンソロを演じるAldenは最初はブラックジャックにしか見えませんでしたが、終盤に近付くにつれてだんだんハリソンフォードとシンクロするようになりました。ちょっとした仕草が似ていたんだと思います。顔は全然似ていないので、不思議な感覚でした。

私の中ではブラックパンサーよりもよっぽど面白かったです。

Manassas National Battlefield

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南北戦争の激戦地に行ってきました。

第1次マナサスの戦い、翌年の第2次マナサスの戦いについて学びました。

第1次は戦争がまだアマチュアな状態なので戦略も戦術もなく凄惨な戦いとなり、第2次は秩序が整っているゆえに大規模な死傷者が出て、どちらも戦争は本当に避けなければならない、と思わせるものでした。

ビジターセンターのホールで上映されている映画は45分ほどの大作です。とても勉強になりました。

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