白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

Frank Lloyd Wright設計のPope Leighey邸

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Mt. Vernonの近くには、フランクロイドライト設計の邸宅があります。Mt. Vernonに行ったついでに立ち寄ってみました。Mt.Vernonはあんなに混んでいたのに、ここはガラガラです。どうやら穴場のよう。

見学ツアーにギリギリ間に合い、中を見学することができました。ツアーは私たちしかいなくて、ガイドさんを独占することができました。

邸宅の中は、いつものフランクロイドライトのデザインで、外から見ると狭そうなのに、中は意外に広いつくりになっていて、居心地が妙によい空間になっています。とはいえ、水回りはいつもどおり狭小で、収納もほとんどないため住みにくかっただろうなぁと思いました。

驚いたのは、建物に少しでも変更を加える場合は、個人宅であるにもかかわらず、ライトの許可が必要だったという点。カーテンレール設置すら許可制。壁に絵画は設置不可、雨どいも設置不可、車庫も設置不可、植栽も追加不可・・・などなど、ライトのサイコパスぶりが際立っています。サイコパスだからこそ、こだわりぬいた建築で名をあげることができたんでしょうね。。。

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Mt.Vernonへ

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ジョージワシントンのおうちであるMt. Vernonに行ってきました。Columbus Day Weekendの初日ということもあってか、込んでいました。

おうち自体は思った以上に質素で、Newportにあるような豪華邸宅とは違います。プランテーションを営む家族の平均的な邸宅という雰囲気でした。

併設されている博物館の展示は、ジョージワシントンの偉大な業績と人生を手放しで礼賛している内容でした。ワシントンは独立戦争後に王政を敷くこともできたのにそうしなかったことが、後世にも語り継がれる最大の業績だ、と理解しました。確かに、ヨーロッパ諸国や中国でも、軍事力で国を征服したあとで征服者が皇帝になっています。

見学者はほとんどが白人で、アジア人がほんの少し、黒人はほぼゼロという、不思議な人種構成でした。Colonial Williamsburgに行ったときにも見学者に黒人が少ないと感じましたが、ここはそれ以上に少なく、何か因縁があるのかもしれないと思いました。

 

 

 

House of Cards

NetflixのオリジナルドラマHouse of Cards。

シーズン5までの全65話をようやく見終わりました。英語のままで見ているので理解できていないところも多々あるものの、

シーズン1:びっくりするほど面白い

シーズン2:シーズン1ほどではないが面白い

シーズン3:びっくりするほど面白くない。見るのが苦痛

シーズン4:Francisは怒ってばかりで血圧あがりすぎ。ほかの人もやけにテンションが高くて見ていて疲れる

シーズン5:怒ってばかりのFrancisやその他大勢に慣れてきたが、早口すぎてついていけない。UsherやDavisの入り込み方が唐突。

というのが私の感想。

なかでも、シーズンを通して一番納得できないのがRemyの変遷。シーズン1ではあんなに悪くてクールでスマートなRemyが、なぜそれ以降で急にもろくて弱い普通の人になってしまいます。もっと、徹頭徹尾、クールなままにしてほしかったです。シーズン5にはもはや登場しないし・・・。

 

とはいえ、シーズン6があるとしたら、やっぱり見てしまうと思います。

Brookside Gardenは超おススメ

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車で20分ほどの場所にあるBrookside Gardenに出かけてきました。入場無料とは思えないほど、美しく手入れがされている公園です。日本風の東屋が池のほとりに佇んでいて、しだれ桜が何本も植えられていました。春に来ると、また違う美しさを見ることができそうです。

 

見事な花壇も整備されています。季節は秋なのに、いろんな花が咲き乱れていました。バラ園もあり、バラのいい香りが漂っていました。

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この公園は、飲食禁止、ペット禁止、ジョギング禁止、サイクリング禁止、フリスビー禁止と、アメリカにしては厳格なルールで運営されています。それだけに、美しい景色を楽しみながらのんびりと散策することができる素敵な公園です。

Bruno Mars @ Capital One Arena

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Verizon Center改めCapital One ArenaでBruno Marsのコンサートを観てきました。お客さんは世代を問わず、人種もいろいろで、Bruno Marsのファン層の厚さを感じました。

コンサートは例によってアメリカの様式にのっとって、前座が40分ほど歌った後で40分くらい休憩があり、散々待った挙句にようやく始まりました。この形式、何とかなりませんかね・・・。早く始めて早く帰してほしいといつも思います。

さて始まったBruno Marsのパフォーマンス。やはり素晴らしい。とにかく素晴らしい。24K Magicに収録されているアルバム曲を余すところなく、歌っていきます。とにかく楽しくて、エンターテイメントとして完成されていると思いました。人生で見てきたコンサートの中で、もっとも楽しかったコンサートでした。

ジャンク屋さん、来るのか来ないのか

アパートのゴミ捨て場に捨てようと思っていた不要になった本棚。

管理人さんに聞いたところ、ゴミ捨て場に捨てちゃだめ、とのこと。どうしても廃棄したかったので、しかたなくジャンク屋さんに廃棄を依頼することにしました。依頼した先は1-800-GOT-JUNK?というところ。

ウェブサイトでは当日申し込みも受け付けていたので、当日午前10時~12時の枠で申し込みました。自動メールで確認メールもすぐにきました。到着前の15~30分まえには電話してくれるとのこと。

アパートのサービスエレベーターも予約して万全の状態で待ち構えていたのですが、案の定、午前11:30になっても連絡なし。

ははーん、いつものアメリカのパターンです。

とりあえず確認するために、カスタマーサービスに電話してみました。すると、折り返し連絡するので、ちょっと待ってとのこと。通常のアメリカなら、このパターンに入ると、折り返しの連絡は来ないのが常道。

ところが意外にも折り返しの連絡がはいりました。実際の現場っぽい人から連絡が入り、到着は午後1:30くらいになりそうとのこと。

やれやれ、私は暇だからいいけど、働いている人だとキレるだろうな、なんて思いながら、待っていたところ、またまた違う人から入電。午後1:30~2:00の間に行きます、とのこと。

しかしながら、やっぱり来ないのです。

結局このパターンかぁと思いながらベランダから外を眺めていたところ、ジャンク屋さんのトラックが、なんと隣のアパートにつながる道を走っていることに気が付きました。急いで電話をして、ベランダから手を振りながら「いまどこ?私のアパートはこっちですよ~」とアピール。

ジャンク屋さんも気づいてくれて、ようやくたどり着いてくれました。若いお兄さんが2人組で引き取りに来てくれました。本棚を見て、「これは小さい棚ということにして49ドルです。」とのこと。電話では89ドルと聞いていたのでうれしくなりました。そうなんです、結構たかいんですよ、廃棄物処理って。日本のほうが圧倒的に安いです。

二人とも筋肉が隆々としていたので「鍛えてるの?」と聞いたところ、「この仕事を1日15時間やっているので、自然に筋肉がつくんです」とのこと。1日15時間の重労働・・・。運転している時間が長いとはいえ、きつい仕事ですね。。。社会勉強になりました。2人組にチップを渡し、作業完了。

前からずっと捨てたかった本棚がなくなったおかげで、思っていた以上にすっきりした気持ちになりました。アパートの管理人さんも親切にフォローしてくれて、待ちくたびれた割には感謝の気持ちでいっぱいになった1日でした。

 

 

Acelaに初めて乗ってみた感想

先日マンハッタンに出かける際に、初めてAmtrakのAcela Expressに乗りました。普段はBethesdaから出発しているVamoose Gold Busを利用しているので、両社を比べてみました。

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というわけで、結論としてどちらがお勧めかというと、

  • 座席の確保の見通しの立てやすさ
  • 圧倒的な値段の差

という観点から、マンハッタンに行くときにはVamooseがお勧めです。Acelaは提供されるサービスに比べて値段が高すぎます。値段を一切気にしなくてよくて、一人で乗り、かつ、荷物も少ない状態であれば、Acelaはありだと思います。

 

The Met Breuer @ NYC

METの別館、コンテンポラリーアート部門です。

コンテンポラリーアートが好きなので、きっと楽しめると思ったのですが・・・想像とは違って、あまり見ごたえがありませんでした。通常価格$25を払ってしまった身としては残念な気持ちになりました。元をとるためにMETにも行こうかと思いましたが、圧倒的なMETには気軽な気持ちでは行けないので、あきらめました。

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The Frick Collection @ NYC

フリックコレクションに行ってきました。ヘンリーフリックの邸宅に、彼が収集した美術品が、彼のこだわりを再現する形で展示されています。館内は、この噴水の場所以外は撮影禁止です。

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フェルメール、レンブラント、エル・グレコ、フィリッポリッピの作品や、陶磁器、時計、家具などの工芸品も展示されていて、見ごたえがあります。

フェルメールが、通り過ぎてしまうような場所(South Hall)に2点展示されていました。私はうっかり見過ごしてしまい、ずいぶん探すはめになりました。

West Galleryにはフェルメール1点が展示されています。女性が身に着けている真珠のイヤリングは、いかにもフェルメールらしい光の放ち方をしていて、とても美しいです。

 

NYCのほかの美術館とは違って、ここの絵画はガラスケースに入っていません。ガラスケースに邪魔されないため、絵画から伝わってくる迫力が違います。レンブラントの黒も、まるでアムステルダムの美術館でみたときと同じ迫力と光沢がありました。この美術館も20ドル以上の入館料を必要としますが、それに見合う価値を提供している美術館だと思います。

 

さて、フリックのこだわりかたは、バーンズのこだわりかたに少し似ています。とはいえ、バーンズの展示は偏狭的なこだわりを存分に発揮していますが、フリックのそれはずっとマイルドです。フリックは実業家としてはサイコパスの極みだったわけですが、バーンズはもっと振り切れていたのでしょうか。アンドリューカーネギーの邸宅に近い、というのも、皮肉を感じました。

 

Cooper Hewitt Smithsonian Design Museum @ NYC

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アンドリューカーネギーの邸宅だった場所にあるクーパーヒューイットスミソニアンデザイン博物館。庭はだれでも入ることができ、隅にある卓球台では親子が楽しそうに遊んでいました。

この博物館は、スミソニアンだけあって入館料が破格の5ドルです。私が訪問した時には、ラジオの特別展が開催されていました。常設展示の数は少なく、全体的にこじんまりとした博物館です。ただ、この邸宅そのものが素晴らしくて、内装に見入ってしまいました。

 

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