白雲無盡時~2度目のアメリカ暮らしを終えて帰国

DC郊外のNorth Bethesdaで暮らしていました。旅、美術館巡り、スポーツ観戦などで日々を楽しんでいました。日本に帰国してからもこの趣味をどうやって続けるかが課題です。

Star Wars: The Force Awakens

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先週から公開が始まったThe Last Jediを見るために、その前作となるThe Force Awakensを鑑賞しました。

シリーズの1~3、4~6を踏まえながら、今の時代でつくるStar Warsという仕上がりになっていました。1~6で全面に出ていた安っぽい昼メロ調は影を潜め、Rogue One寄りの雰囲気になっています。とはいえ、Star Warsシリーズで一貫して登場する都合のよいつじつま合わせは、相変わらず各所にちりばめられていて、ややうんざりします。

おなじみのキャラHan Solo、Leia、Lukeが猛烈に老け込んでいる様子は、特殊効果では出せないリアルさがあり、とても切ない気持ちになります。そして、コテンパンにやっつけたはずの帝国が30数年を経て銀河を支配する強大な力として甦っていること、共和国が再び瀕死となっていることには、なぜ?という疑問しかわきません。結局どうやっても帝国が世の中を支配する仕組みとして優れている、ということでしょうか、それとも共和国に統治能力がないだけでしょうか。だとしたら帝国に再び勝ったとしても、また同じことが繰り返されるだけで・・・。いろいろとなんとなくすっきりしませんが、エピソード9以降もStar Warsは続くそうなので、そのほうが都合がいいのでしょうね。

そして、ReyとFinn。なぜいきなりこの二人はライトセーバーが使えるのでしょうか。しかも、なぜFinnはStormtrooperが正しいことではない、と認識できたのでしょうか・・・。疑問はつきないです。

The Last Jediではこのあたりが明らかになるのでしょうか?ダースベイダーがルークのお父さんであることが明らかになったエピソード5のような衝撃が、エピソード8にあるのか・・・楽しみです。

 

The Crown

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The Crownのシーズン1と2を見終えました。

イギリスの女王エリザベス2世の結婚直前から第4子誕生までが描かれています。イギリスの歴史を全く知らなかったので勉強になります。

このドラマは、エリザベス女王が主人公にもかかわらず、彼女自身というよりもむしろその周囲にいる様々な人物が繰り広げる出来事を中心にして進行していきます。

最初のうちは、なぜエリザベス女王にもっとフォーカスしないのかと不思議に思っていましたが、見ていくうちに得心しました。わざとそう描いている、ということを。

エリザベス女王が自分の立場と役割を十分に理解しているからこそ、ハプニングの中心になるようなことは絶対に控え、私心を捨てて透明な存在に徹していること。

一方で、それを理解できない人々が、透明ではない存在となることを女王に期待して、自分勝手にふるまうことの理不尽さ。

この2軸がエピソードを見るにつれて鮮明に浮かび上がってきます。

とにかく、女王にとっては理不尽なことの連続。周りの人はもっと助けてあげたらいいのに、むしろ足を引っ張った挙句に最後は女王が助けてくれることを期待する・・・という構図が続きます。

決して心が温まるようなドラマではなく、全編を通してなんとなく見ごたえがあるような、ないような、という展開ですが、シーズン2の最終話の最後の10分はとても素敵でした。そうであってほしい、と祈る気持ちになる、エンディングでした。

シーズン3も見るか?と言われると、見たいですね、やっぱり。

REI ←レイではなく、R・E・I

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住んでいる近くにREIが出来たのは今年の春。ここによく通うようになったのは、年末の旅行に備えてハイキンググッズを購入するようになってから。

今日はREIが主催している旅行写真の基礎についての無料クラスを受講してきました。講師は靴売り場の店員さん。さすがREIの店員さんだけあって、アウトドア旅行経験が豊富で、例となる写真も世界中の写真が出てきます。しかも素敵な写真がざっくざく。私もこんな風に写真を撮りたいです。

習ったことで今覚えているのは

  • 朝・夕の光は風景をきれいに映し出す
  • 構図は三分割法
  • 何かを手にもった被写体を映すときは、その手をカメラに近づける

です。とても勉強になりました。

また扁桃腺が・・・

ちょっと寒いなぁと思いつつも暖房を入れずにのんびり本を読んでいたら、のどが痛くなって、またもや扁桃腺が腫れてしまいました。急激に腫れたせいか、のどが痛いなぁと思い始めてから数時間でつばを飲み込むのもやっとの状態に。微熱も出てきました。高熱ではないのがありがたいです。

扁桃腺なんてこの年になるまで腫れたこともなかったのに、これで今年2回目です。暖かくして、よく眠るしかありません。

Blade Runner

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古いほうのBlade Runnerを見ました。

ハリソンフォードが若い。アメリカがイメージする日本が映し出されていて面白いです。ほんと、ヘン。

Final Cut版を見たせいか、とくに暴力シーンが生々しくて見ていられませんでした。古い映画でもあるため会話も聞き取りにくく、細かいやり取りはほぼ不明・・・。

最近公開された続編2049を見に行くための準備、と思って鑑賞してみましたが、この暴力シーンの連続には耐えられそうにもないので、2049を劇場で見ることはないと思います。

 

The Future of Design by Jony Ive @Hirshhorn Museum

アップルのチーフデザインオフィサーJony Iveの講演”The Future of Design”を聞いてきました。会場に到着すると、キャンセル待ちの長蛇の列ができていてびっくりしました。主に若者が列に並んでいました。講演開始ギリギリに会場の中に入ると満席でした。

講演は対談形式でした。演題は”The Futnre of Design”でしたが、アップルの新キャンパスの話や仕事の現状についての話がメインで、Futureについては余り言及がありませんでした。とはいえ、それはそれで興味深かったです。

Jony Iveは、終始穏やかな口調で話し、インタビューアーの話もよく聞き、およそアップルのイメージとは異なりました。インタビューアーがIveになぜ人の話をよく聞くの?と聞いたところ、

The best idea is usually quiet. The quiet voice has the best idea.

と言っていたのが印象的でした。

Santa Fe ~ Taos Pueblo ~ The Georgia O'Keeffe Museum

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ニューメキシコ州のサンタフェに行ってきました。サンタフェは高度が高いので通常だと寒いはずですが、旅行期間中は暖かくて過ごしやすかったです。

ダウンタウンはアドビ建築で統一されていて、とても趣のある場所でした。こじんまりとしているので歩いて回れます。街は観光客であふれていました。ターコイズのアクセサリーがとてもきれいです。

サンタフェはジョージアオキーフが晩年過ごした場所でもあるため、彼女に特化した美術館もあります。初期の作品から晩年の作品まで幅広く展示されていました。彼女は日本も訪れていて、富士山の絵がありました。こじんまりした美術館なのでゆっくりと鑑賞しても1時間もかからないです。

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サンタフェ近郊には世界遺産タオスプエブロがあります。ネイティブアメリカンが昔の暮らしのまま電気も水道もない状態で生活している場所です。確かにここは異空間で、まるで南米の町にいるかのような錯覚に陥ります。野良犬がそこかしこにたむろっていました。サンクスギビングデイはすべてのナショナルパークや美術館・博物館が閉館しているなか、ここだけは開いていて助かりました。

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アルバカーキ空港の近くにはペトログリフ国立公園があります。昔の人が書いたとても素朴な岩絵を見ることができます。

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Lady Gaga @ Capital One Arena

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Lady Gagaのコンサートに行ってきました。先日のWizards戦で扁桃腺がやられていますが、この機会を逃すわけにはいきません。病身に鞭打って出かけました。

7時30分開演ですが、案の定、全くコンサートは定刻に始まることはなく、結局9時15分くらいに始まりました。始まる直前の10分前からカウントダウンが始まり、これは便利だなぁと思いました。今回のコンサートでは、途中でAmerian Music Awardの中継も入り、しかもGagaが受賞したので、大いに盛り上がりました。

Lady Gagaはほんとに歌がうまいです。パフォーマンスも素敵で、いいものを見たなぁ、とつくづく思いました。

 

Washington Wizards vs. Miami Heats NBA鑑賞

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初めてNBAの試合をキャピタルワンアリーナで観戦しました。バスケットコートはNHLと比べると小さいので、4階席からはどんな見え方かなぁと少々心配でしたが、しっかりと見ることができました。

試合は第1Qで凡ミスを連発し、マイアミにコテンパンに点を取られてしまいました。ウィザーズが地区首位とはとても思えない内容でした。ただ第4Qに近づくにつれてなんとか挽回し、あとちょっとで逆転というところまでたどり着きました。会場のファンは大興奮しながら勝利を祈って応援しましたが、結局3点差で負けてしまいました。ウィザーズは、ここ一番というところで、とにかく点を入れられないんですよ。まさにDCのチームらしさ全開の試合内容でした。

さて、バスケットは100点近く点数を取ります。そのたびに声援をしたせいか、翌日から扁桃腺が腫れてしまい、水を飲むのも苦しく、大変な目にあいました。NBA観戦の際の応援は、ほどほどにしないとやばい、ということを今回学びました。

Freer Gallery & Sackler Gallery 再訪

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久しぶりにサックラー美術館に行ってきました。サックラーは特別展が主体なので久しぶりに行くと展示ががらりと変わっています。今回は仏教関連の展示と中国の古代の鐘の展示が面白かったです。

とはいえなんとなく物足りなかったのでフリーア美術館にも合わせて立ち寄ってきました。こちらは先日鑑賞したものと同じ展示内容ですが、展示物のレベルがあまりに高いので、何度見ても見飽きることがありません。葛飾北斎の屏風絵、伝聖武天皇書き写し経典、中国古代美術、などなど、どれもすごいです。TaotieとBi Diskは何度見ても素敵です。

Peacock Roomに行くと、普段は薄暗い部屋なのに、この日は窓のカーテンが開いていて、室内がすっかり明るくなっていました。第3木曜日はPeacock Roomの窓を開ける日だそうで、たまたまその日に訪問したようです。室内が明るいと特別感があるか、というとそういうわけでもなく、むしろ暗いほうが味わいがあるというのが私の印象です。明るいと何もかもがはっきりと見えてしまうので、部屋が持つエキゾチックさと神秘性が失われる気がしました。

とはいえフリーアはやはりすごいです。中国美術史を勉強することで、そのすごさを再認識することができました。

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