AMP by Strathmoreでジャズを鑑賞してがっかりした件
近所のPike & RoseというショッピングモールにはAMP by Strathmoreという小さなライブ会場があります。近所で気軽にジャズを楽しめるのはいいなぁと思い、先日初めて行ってみました。
まずはAMPのウェブサイトで演奏日程を調べます。行きたい日に演奏しているアーティストはジャズピアニスト。ウェブサイトで紹介されているYouTubeの演奏を見る限りは、なんだか素敵。というわけで、ウェブサイトでチケットを購入しました。チケットは座席ありが35ドル、スタンディングが27ドルです。
チケット購入後はウェブサイトからプリントアウトして持っていく形式ではありません。Will Call形式、つまり、当日チケットオフィスに立ち寄って名前を伝えてチケットをもらう方式です。チケットオフィスはGapとiPicTheaterの間にひっそりとたたずんでいるので、ややわかりにくいです。
そして会場に入ると、カフェテリア形式でテーブルと座席が並んでいます。ざっと見たところ120名くらいが座れそうです。食事をしている人もいれば、飲み物を頼んでいるだけの人もいます。ステージはこじんまりとしているもののシンプルですっきりしていて期待感が高まります。
そして演奏が始まりました。メインのジャズピアニストのほかにもバイオリン2名、ビオラ1名、チェロ1名、ベース、ドラム、ボーカル3名の構成。
しかし開始早々これまでに感じたことがない違和感を覚えました。メインのピアニストがそもそもそんなにうまくない・・・。そして弦楽器もひどい・・・。極めつけはボーカル。聞くに堪えないひどい歌声で、うっかり眉間にしわが寄ってしまいました。
そのあとに出てきたスペシャルゲストのバイオリニストが唯一の救いでした。彼女はうまかった。しかしさらに出てきたスペシャルゲストのボーカリストは・・・動きは聖子ちゃん。それだけならまだよいのですが、声が濁声で、これまた聞くに堪えないレベル。昔はうまかったのかもしれませんが・・・。
音楽鑑賞が苦行となったのは初めてです。演奏が終わると、いそいそと帰りました。そもそもチケットが35ドルだったのは、パフォーマンスのレベルに比例していたからだろうと、自分で自分を納得させるしかありませんでした。
Hirshhorn Museum再訪
久しぶりにHirshhornで作品を鑑賞しました。展示はすっかり新しいものに変わっていて、2階だけでなく3階の常設展示もガラッと変わっていました。この写真は3階の常設展示です。手前の4つの写真は杉本博司氏の作品です。私自身は写真に関心がないので、この作品自体にはとくに興味を覚えなかったですが、建物の曲線、白い壁、その奥の部屋の作品の色合い、そしてこの作品の配置がすごく調和していて、しばらく見とれてしまいました。
それにしても、Jean-Paul RiopelleやJackson Pollockの作品の展示がHirshhorn Museumからなくなっていたことには衝撃を受けました。彼らの作品を見るためにHirshhornに足を運んでいたのですが、これからどうしたらよいものか・・・。
ちなみにいつもならほとんど観客はいないのですが、この日はSpring Break中ということもあって館内は比較的混雑していました。
車のフロントグラスに小さなひび
先日の大雪での走行で車がとても汚れてしまったので、近所の洗車場に行ってきました。
機械洗車場でピカピカになったあとは、人力で拭いて仕上げてくれます。いつもなら拭き掃除後に車に乗り込んで洗車場を後にするのですが、この日は拭き掃除後に話しかけてくるお兄さんがいました。なんとフロントガラスに1cmくらいの小さなひびが出来ているとのこと。(ちなみに英語では Windshield Chipsといいます。)これくらいなら今すぐ直せるよ、とのこと。そういえば先日の大雪での走行時に、小石のようなものがフロントガラスに飛んできた感覚がありました。放置しているとひびが大きくなりかねないので、早速お願いすることにしました。傷が小さいこともあって、修理は10分足らずで終了し、費用は60ドルでした。これとは別にチップとして10ドルほど渡しました。
どうやらこのお兄さんは洗車場で傷ついたフロントガラスを見つけては修理を売り込んで実際に修理するというビジネスモデルを確立しているようです。Win-Winなコバンザメ商法だと、とても感心しました。
今、相場をウェブサイトで調べてみたところ、50ドル前後の模様でした。ややお高い買い物だったようですが、便利だったので全然OKです。
Point of No Return @ Environmental Film Festival in the Nation's Capital 2018
環境映画祭で観た2本目の映画はPoint of No Returnです。
この映画は、スイスのチームが太陽光発電でのみ動く飛行機で世界初の世界一周を成し遂げる苦難と栄光のお話です。ロマンにあふれ、プロジェクトX並みに、鑑賞後の余韻が最高に気持ちいい映画でした。
この飛行機は太陽光でのみ動くのでそんなに馬力はありません。そのためにとにかく軽くする必要があり、コクピットには気圧をコントロールする機能すらなく、もちろんエアコンもありません。しかも、翼が普通のジェット機並みに大きい割には総重量はSUV1台分くらいに抑えているため、とにかく操縦が難しく、パイロットの負担がとにかく大きい代物です。そんななか、なんと、自動走行モードが故障したままで太平洋上を6日間ほとんど寝ずに飛行しなければいけなくなったときには、(無事飛行したことがわかっているのに)パイロットとプロジェクトの成功を心から祈ってしまいました。
映画の後には、この映画を製作した監督と実際のパイロットによるQ&Aセッションが設けられていました。パイロットが登壇した時には会場が興奮の渦に包まれました。
「この機体は人を運ぶために作ったわけではなく、メッセージを運ぶために作った」
「10数年のプロジェクトで、かかった費用は140億円。多いように聞こえるけれども、実際にはF1チームの10%にも満たない」
「宣伝費用やマーケティング費用には巨額を使うのに、未来のためになぜ使わないのか」
「太陽光発電で動く飛行機の商用化は数十年単位で先の話だが、電気で動く飛行機の開発はすぐすこまで来ている」
「未来の可能性のために、自分ができることがあるとしたら、やらない理由はない。」
などなど、しみじみと心に響きました。
今年の映画祭では、この映画で打ち止めです。たった2本しか見れませんでしたが、今年もとても質の良いものをみることができて大満足です。
大雪でハイウェイを疾走
今年は雪が少なかったのですが、よりによってピッツバーグからベセスダに帰ってくる日に限って雪が降りました。しかも大雪です。
ペンシルバニアのPAターンパイクはそもそも路面のコンディションが良くない上に、雪が積もり始めていました。標高が高いSomersetあたりまでくると、吹雪で前が良い見えないこともあって、制限速度は45MPHに制限されていますが、そもそもそんなスピードすら怖くて出せる状況ではありません。当然スノータイヤでもないので、ハザードランプを付けながら、とにかく安全だと感じる速度で走行するしかありませんでした。道中では、普段ならほとんどみないレベルの派手な事故を2件ほど見てしまいました。
メリーランドに近づくにしたがって吹雪がやや減って、道も除雪がしっかりされているため、ややほっとした気持ちで走行することができました。
雪道での車の運転は、避けれるものなら避けたいです。
Johnstown Flood National Memorial
ペンシルバニア州のジョンズタウンに行ってきました。1889年に上流のダムが決壊して2000人以上が亡くなるという惨事が発生した場所です。しかもその上流のダムというのが、当時の大資本家たち向けの高級保養地クラブの人造湖のためにあった、というのがなおさら災害の悲劇性を高めています。あのDavid McCulloughが著作の第1作目でこの惨事を取り上げ、その後ノンフィクション作家かつ歴史家として名をはせることにもなりました。
ナショナルパークはジョンズタウンから15マイルほど離れた場所にありました。昔人造湖があったほとりだったそうです。今は単に緩やかな谷になっていて、谷の底に川が流れていました。あたりにはビジターセンター以外にはほぼ何もなく、昔の痕跡はほとんど見当たりませんでした。
ビジターセンターの展示で興味深かったのは、この大惨事の責任を大資本家たちだけに押し付けていない点でした。
Hot Grease @ Environmental Film Festival in the Nation's Capital 2018
今年もEnvironmental Film Festival in the Nation's Capital が始まりました。毎年この時期にDCで開催されている映画祭で、ダウンタウンDCの各地で会期中(10日間くらい)に環境に関する映画が100本以上の公開されます。運営本部によると毎年3万人以上が参加するとのこと。
昨年は8本くらい観に行きました。今年も積極的に参加したいところですが、平日の夜に出かける回数が多くて疲れた記憶が色濃く残っているので、今年は数を絞って参加することにしました。
そのうちの1本がHot Grease。これはバイオディーゼルに関する映画です。
少しでも環境に対する負荷を下げるために、ディーゼル燃料にバイオ燃料(バイオディーゼル)を数%混ぜるように規制強化を推進しようとするものの、石油業界のロビー活動により、ホワイトハウスや議会はなかなか規制強化に動かず、草の根的に伸びつつあったバイオディーゼル関連産業も苦境に立たされているものの高い志のもと頑張り続けている、というようなストーリー。バイオディーゼルというもの自体を知らなかったので、それなりに勉強になりました。
National Harbor
久しぶりにNational Harborに行ってきました。風が強く、気温も低くて、数分外にいるのもツライ状況です。街も閑散としていました。近くのTanger Outletにも行ってみましたが、こちらも閑散としていました。
とはいえ、ポトマック川の景色はとても美しいです。とくにこの日は夕日がきれいでした。
アマゾンで買った本をアマゾンロッカーに返品してみた
Amazonでハードカバーの絵画本を購入したところ、カバーページが大胆に破れていました。残念過ぎるので交換をリクエストすることにしました。
ウェブサイトで手続きを確認すると
- Orderの画面で返品をリクエストする
- 返品する
という手順のようです。返品方法を簡単に要約すると以下のようになっていました。
- UPSにもっていく or きてもらう
- アマゾンロッカーに返品する
- 好きな手段で返品する
近所のWhole Foods Marketにアマゾンロッカーがあるので、そこにもっていくことにしました。ウェブサイトで手続きをしたところ、翌々日の夜9時までロッカースペースが確保され、ロッカーの使用コードが発行されました。(ちなみにその時間を過ぎても再度手続きをすれば新しいコードが発行されるそうです。)ロッカースペースに入れることができるサイズも記載されていました。念のため発送されてきた箱のサイズを測ると、問題なくフィットすることがわかりました。
というわけで、本が送られてきた箱に本を梱包し直して、指定したWhole Foods Marketのロッカーに本をもっていきました。ロッカーのタッチパネルでコードを入力すると、ロッカーの扉が自動で開きました。スペースが意外に小さかったので入るのかなぁとなかば心配しながら箱を入れてみると、なんと、ぴったり。
ロッカーの扉を閉めると、手続きが終了しました。
なんて効率的なんでしょう。さすが返品大国アメリカ。
ロッカーに本を入れてから4~5日後に、返品した本が到着したとのメールが届きました。ちなみに交換本は、交換を依頼した翌々日に届きました。
アマゾンの効率の良さに、感動しました。
トイレが壊れる
ここしばらくトイレ問題に悩まされました。2つトイレがあるのですが、その2つともに問題が発生しました。
問題1:突然前触れもなくトイレの水が流れ出し、しばらくすると止まる
トイレを使ってすらいないのに、突然水が流れはじめ、排水され、そして止まります。まさに怪奇現象です。数か月前から始まり、最初のうちは数日に1度くらいの割合で発生していましたが、だんだん頻度が高くなり、しまいには1時間に1度程度発生するようになりました。さすがに頻度が高くなってくると放置するのも忍びなく、大家さんに相談してPlumberを呼んでもらうことにしました。
解決策:Flapperの交換
Plumberさん曰く、Flapperが劣化して壊れている、とのこと。取り替えてもらって問題解決となりました。
問題2:再び水がランダムに流れ出し、今度は排水が止まらない
しかし、問題は終わっていなかったのです。数週間経つと、また同じトイレで突然水が流れるようになりました。今度は自動的に水が止まらず、手動でトイレのハンドル(レバー)を動かさない限りは、水が排水され続けます。その水はトイレのタンクから便器に流れ続け、トイレの便器から排水され続けるので、水が床にあふれることはありません。
発生頻度は数日に1回程度だったので、油断して旅行に出かけました。数日して家に戻って玄関の扉を開けたところ、なんだか水のにおいが漂ってきます。・・・そうです、トイレの水が排水され続けていたのです。幸運なことにひたすら排水され続けているので水浸しの被害はありません。とはいえ水がもったいないことになっていました。悲しい気持ちで大家さんに再び相談し、Plumberに来てもらいました。
解決策:Fill Valveの交換
Plumberさん曰く、Fill Valveのロッド部分が壊れているとのこと。取り替えてもらって解決となりました。ちなみに旅行中に排水され続けた水のおかげで、普段よりも100ドル以上高い水道代の請求書が月末に来ました。
問題3:トイレのハンドルが壊れる
解決策:トイレ用ハンドルを購入して自分でセットする
今度は別のトイレで問題が発生しました。なんと、ハンドルがバキッと壊れました。YouTubeで修理方法を見てみたところとても簡単に直せそうだったので、部品をアマゾンで注文してみました。数日後に届いた部品をいざセットしようとすると・・・全く適合しません。どうやら前面用ハンドルが必要なのに、間違って側面用ハンドルを買ってしまったようです。みなさんも修理の際には気を付けてください・・・。
というわけで、慌ててWestfield MontgomeryのHome Depotに行ってみたところ、なんとトイレハンドルの種類と在庫が全然ありません。余談ですがこのHome Depotは駐車場が狭いうえに、平日は業者のバンがたくさん止まっているので、とにかく駐車スペースを確保するのが大変です。
仕方なくGoogle mapで近くのハードウェア屋さんを探し、PotomacのStrosniders Hardwareに行きました。ここにはいろんな種類のハンドルがあり、前面用ハンドルを購入して家に戻りました。簡単に自分で取り付けることができました。
問題4:トイレハンドルを直したトイレのタンクから水があふれる
トイレの便器から水があふれるのではありません。水のタンクから水が溢れるのです。ハンドルを押したあとに、やけに水が止まらないなぁと思ってトイレを見ていたら、ハンドルの隙間から水が流れ出し、大いに肝を冷やしました。ハンドルを押すたびに発生するわけではなく、発生頻度はごくまれです。とはいえ、今度は水が溢れるので、下手すると階下にも影響してしまうかもしれません。またまた大家さんに相談してPlumberにきてもらいました。
解決策:Fill ValveとFlapperの交換
Plumberさんに来てもらいましたが、問題が再現できず、原因を追究することはできませんでした。とはいえ水が止まらない原因はFill ValveとFlapperにあるとしか思えないので、どちらも交換してもらうことにしました。Flapperを取り外してみたところ、ずいぶん劣化していたので、交換してもらってよかったです。それ以降、この問題は再発していないので、多分直ったのだと思います。
おかげさまで、ずいぶんトイレのタンクの構造と向き合うことができました。