La La Land
アカデミー賞に14部門もノミネートされているLa La Land。ミュージカル映画だし、昨年12月に公開が開始されていたのでお気楽なクリスマス映画の一つかと思ってなんとなく敬遠していました。
しかし違いました。思いのほかとてもよかったです。すがすがしい映画です。
駆け出しの女優と売れないジャズピアニストが、つらい時期を支えあって、歯を食いしばって夢を追いかけていくお話です。ミュージカル映画ですが全セリフが歌で構成されているわけではなく、要所要所で歌とダンスが入ってきます。スクリーンの彩りも美しく、歌もダンスも素敵で、観ていてとてもワクワクします。
ここからネタバレしますのでご注意ください。
最後の場面。まさに映画の醍醐味を感じました。5年後、偶然再会してお互いがそれぞれの夢を実現させていることを目撃します。しかし言葉を交わすことはなく、セバスチャンはただ思い出の曲を弾きます。もしあのとき一緒にパリに行っていれば・・・この回想シーンの演出がミュージカル仕立てになっているおかげで号泣せずに済み、なんとか最後のシーンまで映画を正視することができます。そして、思い出の曲を弾き終えたセバスチャンがミーアをみつめて頷き、次の曲に力強く移っていく。この最後のシーンでは二人の間で一切言葉は交わされません。なのに猛烈に伝わってくるのです。音楽と表情だけで表現されたほうが、心に訴えかける力は強いことを改めて感じました。そして、涙腺も崩壊しました。このシーンを今改めてこうして振り返るだけでも、涙が出てしまいます。
音楽がとてもよかったので、サントラも買ってしまいました。いやぁ、すがすがしい。