法隆寺宝物館@東京国立博物館
まさか東京に法隆寺宝物館があるなんて。東京国立博物館内あると先日知り、さっそく訪問してきました。平日の開館と同時に行ってみたところ、宝物館は隅に位置するためか、訪れる人が誰もいなくて、閉館しているのかと思うほどでしたw。東京でこんなに空いている美術館があるのは驚きでした。
しかも、展示が素晴らしい。法隆寺の宝物なので、7~8世紀の飛鳥時代の仏教美術がメインで、なかでも観音菩薩像が荘厳に展示されています。素晴らしいとしか言いようがありません。そして重要文化財だらけです。ちなみに上の写真は国宝です。
建物は谷口吉生の設計です。外観とランドスケープの調和が美しく、ずっと見ていたい気持ちになります。建物の中は、直線的ですっきり、木材がふんだんに使われていて、心が落ち着きます。まるでMOMAにいるような気持ちになりました。
ここは何度も訪れたい場所です。
ちなみになぜここに法隆寺の宝物がそろっているかというと、明治時代の廃仏毀釈で荒廃を危惧した法隆寺が、皇室に献上することで宝物を守ろうとしたからということです。悲しい歴史のもと、何が大切かを考え抜いた当時の人々の知恵に感謝と尊敬しかありません。